注意された時、人格否定に聞こえてしまう人へ
人から注意されたら、本来なら注意された内容だけ切り替えられればいい。だけどそれが「自分の人格否定」に聞こえてしまう人はかなり多い。
「私の思いを汲んでくれなかった」
「私の資質はダメだと言われている気がする」
「私は他の人に比べて劣っている」…
どう聞こえるかは人それぞれ、バラエティ豊か。だけど、これはその人の身体感情が見せている幻覚。
本当に相手が望むことは、注意した内容だけを変えてくれればそれで良い、そういう世界。
僕も役者時代初期の頃、ダメ出しされるたびに暗い気持ちになった。本当にあの空気が嫌いで止められる度にお腹が重たくなった。
その時に関心は「これ以上、注意されないようにするためにはどうしたら良いんだろ?」の部分にしかいかず、交感神経(戦うか逃げるか反応)で冷や汗や呼吸も乱れ、頭は真っ白に。
当然、注意された内容には頓着してなかったのでうまくいかずにNGを連発。だいたいドツボにハマっていた。
他人がダメ出しされていると冷静に作品の中でのことだとわかっているのに、自分がダメ出しを受けるのは僕の中で、人格を否定されて責められていることだった。
作品作りに僕の感情世界のことは関係ないはず。だが、「この作品が良くなるには僕がより優れた人間にならないと」くらいに勘違いしていたと思う。
そういう僕に「ちょっとこういう感じでお願い」というような指示は出しにくかったと思う。なぜなら、そうすれば僕はまた感情の世界で「自分が責められるストーリー」の中に入ってしまうから。
でもとある稽古の日から「指示されたことをやってみせれば良いんだろ?」くらいに開き直った時があった。そしたら自分でも想像しえないくらいに「それそれ!」と褒められた。それがプロだ、と。
「なんだ、師匠はそんなことしか要求していなかったんだ」と拍子抜けしつつ、手応えを感じた。
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