女心とわたし心
あなたにはたくさんの”ありがとう”を感じてきました。
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この前のクリスマス、あなたはかっこよくエスコートしてくれたよね。
「3年生になって、少し都心にも飽きてきたんじゃない?」
そう言って提案してくれた横浜ディナー。
3ヵ月先まで予約がいっぱいのお店に華麗に入るあなたを見て、いつから押さえてくれたんだろう、、とびっくりしました。
「去年はネックレスだったから、今年はピアスが良いかなーと思って」
それはInstagramで話題のブランドで、とっても煌びやか。
私のバイト代では到底買えない贈り物をまとった帰り道は少し大人になった気分でした。
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初めてのデート、あなたがプランを立ててくれたよね。
雰囲気抜群の恵比寿のお店。
わたしを驚かせようと、そのときもこっそり予約してくれてたっけ。
当然のようにご馳走してくれて、2軒目はBarに行ったよね。
1杯1,000円を超えるカクテルに驚くわたしの横で、慣れた様子でウイスキーを注文するあなた。
内装もおしゃれで、あのとき撮った写真は今でも大事に保存しています。
あの日から同級生が知らないようなレストランにもたくさん行ったね。
わたしの誕生日、あなたはCelineの財布をくれました。
ちょうど最新モデルが出たばかりで、みきにすごく羨ましがられたなー。
ナイトクルーズも楽しかったー、、
あの日初めてドレスコードの存在を知ったんだよ(笑)。
あなたのしわ一つないスーツ姿はかっこよくて、どこかの王子様かと思いました。
二人の記念日、イタリアに行ったよね。
海外旅行が好きなあなたは、毎日満喫できるようにと旅のしおりまで作ってくれたね。
おかげさまで行きたかったミラノもヴェネツィアも全部全部まわれました。
おまけに最終日はサプライズまでしてくれて、どうやったらそんなに余裕が持てるのか尊敬しちゃった。
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バイト終わりには車で迎えに来てくれるし、疲れて帰った日には美味しい料理でおかえりと言ってくれる。
大人なあなたは、わたしの悩みにもいつも的確なアドバイスをくれる。
そんな皆に自慢できる素敵な彼氏。
あなたはとても女心を分かっていて、一緒にいると自分が高嶺の花になった気分になるの。
でもね、時々”わたし心”が浮いているの。
わたし本当は、ビールで顔を真っ赤にしてげらげら話すあなたが見たいの。
わたし本当は、近くの公園で芝生にまみれながらピクニックがしたいの。
わたし本当は、昼まで寝過ごしちゃって「今日は何もできないね」なんて笑い合う記念日を過ごしたいの。
まだ着かないねーなんて言いながら一緒に歩いて帰りたいし、二人で作る不格好なハンバーグが食べたいの。
つらいことがあったときにわたしの前で泣いてくれる、そんなあなたの側にいたいの。
わたしとあなたは、たくさんの”ありがとう”に包まれてきたね。
それと同じだけ、”たのしい”にも包まれてきたのかな。
そんな想いを眠りにつかせて、わたしは今日もあなたの女の子になる。
水無月 双
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