付き合うということ。
どうやら今の20代の半分は異性と付き合った経験がないらしい。
若者の草食化が進んでいると聞くが、どうやら本当のようだ。
たしかに僕の周りを見ても長らく恋人がいない人も多いし、そもそも恋人は別にいらないという人も少なくない。
Netflix等の配信サービスの台頭や推し活の活性化にコロナが拍車をかけ、1人でも十分楽しめる世界が生まれた。
かと思えば、マッチングアプリが市民権を獲得し、出会いがある人は相当数出会い、特段行動しない人は出会いがないといった二極化が進んでいるように思える。
そもそも異性との関係性も多岐にわたるようになった。
ソフレ、セカンドパートナーといった一昔前は馴染みがなかった概念が生まれている。
そうした中、改めて誰かと”付き合う”意味とは何だろうかと気になったので、現時点の僕なりの考えを書いておこうと思う。
さて、付き合う意味としてよく言われるのが、「独占したいから」「付き合わないと出来ないことがあるから」「心の安定のため」「結婚するための前段階として」などなど。
たしかにどれも一定の納得感を感じる。
他の誰にも触れてほしくないから、ディズニーで手繋ぎデートをしたいから、落ち込んだ時にそばに寄り添ってほしいから、、
ただ、僕にとってはどれも少し具体的で、じゃあ「独占権」を得るために付き合うのかと言われると腹落ちしない自分がいる。
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友達もいて、家族もいて、それでいて恋人がいる。
同性異性問わず、人と付き合う以上、ある程度の頻度でその人のことを考え、思い出し、会って話すことになる。
お金も時間も、何より気持ちをその人に捧げることになる。
そうなってくると、もはや付き合う意味を1つに定義することは難しいのではないだろうか。
少なくとも今の僕にそれができる自信はない。
だからこの問いに対しては、極めて抽象的な答えを掲げようと思う。
女友達、好きぴ、ソフレ、セフレ、セカンドパートナー、愛人…
そんな言葉が飛び交う日本で、それでも彼氏/彼女と呼びたいと思い、それを相手に受け入れてもらう。
そうして、いつもの普通の日常を特別なものとして記憶していく。
それが僕の中での付き合う意味だ。
そう思ってふとゼクシィのキャッチコピーに目がいく。
~結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです~
私の感情をこんなにわかりやすく魅力的に書けるのかと悔し涙を流して、今日は眠りにつこうと思う。
水無月 双
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