小説家にも個性は必要なのか
こんばんは。裃左右です。
世間は流行り病一色ですが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は『小説を書いている人にも個性が必要なのか』についてお話をさせて頂こうと思います。
【1.個性は必要――というか誰にでも個性はあります。】
マーケティングの本などを読むと『個性的になる』『差別化する』『自分自身を価値にする』ことが重要という話がよく出てきます。
現代社会はモノがあふれているので、モノそのものの特徴を発信しても同じようなことにしかなりません。しかし、自分というのは世界に一人しかいないので、自分が思ったこと・感じたことを発信すればそれは唯一無二のものになります。
この考えにはぼくも共感しています。尊敬している人が「面白い!」と言っているものはぼくも見たくなりますし、”他の人はどんな風に世界を見ているのか”ということを知るのも好きなので、『なるほど、この人はこんな風に思ったんだ。自分とは違うところに注目してる!』となるのもまた面白いです。
そんな『個性』は誰にでもあります。ない人なんていません。特に創作をしている人は、個性の塊です。ぼくは『自分が読みたいと思っているものを書く』を一番の重点としてやっているので、これ以上ないぐらい個性を出しまくっています。
小説を書いて公開している時点で個性は生まれています。
しかし、ここで話すのはもう一つの方の個性です。
【2.いわゆる”エンタメ的個性”は必要なのか。】
もう一つの個性というのは『エンターテインメント』としての個性です。
創作以外の一人の人間としての発信です。「今日はどこにいって何を見た」「映画を見に行った」「本を読んだ」――そこから何を感じて、何を考えたのか、といったことを発信することです。
Twitterとか、Facebookとかブログとか、掲示板の書き込みとかは全部エンタメ個性です。ただ、こっちは内容があまりない場合が多いこともあります。Twitterに「おはようございます」とか投稿したところで個性はありません。エンタメ個性は、自分の内面をしっかり出す面持ちでやらないと、他人にとってはどうでもいい内容になっちゃいます。
さて、これからは小説家――のほかにも漫画家を始めとしたあらゆる創作活動を行っている人間にも、エンタメ個性は求められるのでしょうか?
考えた結果『あるに越したことはない。ないのとあるのだったら、ある方が絶対いい』という結論に至りました。
【3.選んで頂けているというのは事実です。(たぶん、きっと、おそらく)】
『創作者なら作品で勝負しろ!』といった声が聞こえてきます。
確かにそうです。小説という個性の塊があるんだから、そっちを中心にしていった方がいいはずです。
現在、私の『小説執筆』という個性は、たくさんの人に見て頂くことができています。世の中には、私が書いた小説より面白かったり、エロかったりする小説が数多くあります。私の小説に価値を感じたとしても、お金は出さない、という選択もあります。
それにもかかわらず、お金を支払って頂いている方はいらっしゃります。月3万円ほどの収入を私にもたらしてくださっていることから考えても、個性を選んでもらえているのは間違いありません。
【4.個人的にはやりたい……もっとたくさんの人に来てほしいから。】
だからこそ、もっと個性を出していきたいと思います。
ただしここで重要なのは! 『私と友達になってください!――というのとは違う!』ということです。私は『知ってほしい』と思っています。私という存在を。裃左右という人間を。何を見ているのか、何を読んでいるのか。そこで何を考えているのか。顔は知らないけど世の中で生きている物体の一つとして。
『影も形も知らないけど、雰囲気だけは知っているという人』が増えて欲しいと願っています。
これは『小説のあとがきを読むのが好き』という感覚に近いと思っています。明確に筆者と関係を結ぶのではなく、筆者という存在を少しだけ深く知ることによって、親近感に近い感覚を得るようになる――小説家にも、一種のキャラクターが求められる時代は確実に近づいてきていると思っています。
【5.noteを始めたのはそういう理由です】
そんなわけで……見出し通りnoteを始めた理由を語る内容でした。
小説家が知名度を上げるというのは本当に難しいんです……ただでさえ小説は読んでくれる方が少ないもので。……私が書いている小説の内容からすると『浅く深い』知名度の方がいいのかもしれませんけど。
知名度を増やす、といった意味でのnote公開が上手くいうのかはまだ分かりません。もしかしたらうまくいかないかもしれませんが、『挑戦するだけならタダ! 失敗してもいい経験になる!』という心持ちでやっていくつもりです。
では、今回のお話はここまでとなります。
以上、裃左右からでした!!!
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