【自粛期間】ということばにいまいちピンとこない

大学卒業まで半年を切り、何か成し遂げたいと思いながら未だに漢検2級しか受験していない人です。

今日話したいのはコロナ禍で現れたフレーズ、「自粛期間」についてです。
自分はこの言葉にずーっともやもやしていて。

言いたいことはすごく伝わってくるんですよ。
1回目の緊急事態宣言のとき、世の中のあらゆる動きが大きく制限されて。買い物すら行くのがはばかられるような状況で。オンライン上での活動が増えてきたのもこの時期でした。
印象という尺度で見ると「自粛」を強いられていたという想いが強くなるのもとても理解できます。
自分もこの時期は家でだらだらしているか、近所に住む友人と筋トレをしているか、ランニングしているかでしたからね。

ただ、1年半たった今も実態としてまだまだ完全な経済状態には戻っていないわけです。飲食店は時短営業を今も強いられているし、大掛かりなイベントは人数を制限して開催される。日常的に使う商店でさえ、人数制限をしなければならないしそもそも経営難に陥って休業、あるいは店じまいをしているところも数多くあります。

このような状況下であっても、今は「自粛期間ではない」と胸を張って言えるのでしょうか?今も広い意味では自粛期間なのでは?

この言葉はテレビ・ラジオなどのメディアでよく聞きます。内容としては、たとえば「自粛期間に新しいことを始めて、その後の活動に役立てることができた」などといった感じです。何かこう「自粛期間はとっくに明けていて、もう今は新しいステージに移行している」といわんばかりの表現に見えてならないんです。悩み続けている人がいる一方で、

言いたいことはわかるけど、そうじゃないんだよなあ…自分がもしメディア関係者でその期間のことを伝えるとしたら、「自粛期間」という言葉は使わずに「1回目の緊急事態宣言のとき」とか、「去年の4月ごろ」のような表現にするかも。

そろそろワクチン接種も進んで、治療薬が出るかも?という時期にまで進んできました。ここで本当の意味で「自粛期間」が終わって、なんの気兼ねもなく飲み会をして、推しのライブで大声を出せる社会になってくれ。マジで。

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