病気の事と、私の事。

こんばんは、お久しぶりの更新になりました。管理栄養士のそう子です。

今日は私の身の上話をしようかなと思います。長いです。



強迫性障害。

気が付いたら10年近くの付き合いです。
根っこは自分の中にずっといて、芽が生えるのはタイミング次第。そんなイメージです。

私の場合は、ガスの元栓が閉まってない・コンセントが抜けてない→火災になる。カギが掛かってない→泥棒が侵入していて殺される。

大まかにざっくりとしたイメージはこんな感じになります。
他にも行動の一つ一つに対して、不安を抱くことが多いので、気が付いた頃には疲れ果ててたりも…

この一年、服薬はせず、認知行動療法を行う事で、体調はだいぶ良くなりました。
今現在もカウンセリングに足を運び、自分を見つめ直しています。


この病名を告げられたのは、管理栄養士合格後、直営の療養型病院で働いていた時が最初でした。

人づてで採用された事と、委託会社で働いていた時も任されるポジションにいた事から、少なからずその頃の自分には自信がありました。
自分は出来る人間だ、と。

でも現場の雰囲気に馴染めなかったんですよね。
相談出来る人もいなかった。
周りと比べて、仕事が出来ない自分を映し出されて、私が今までやってきたのは何だったんだろう?って考えるようになって。

もう10年くらい前の話なので、だいぶ記憶も薄ぼんやりとしていますが、車から降りようとして涙が出ていた事。
ロッカー室で横になって体が動かずに泣いていた事。
上司に自宅近くまで送ってもらった事。
辞めたいですと伝えたらその場で承諾された事。

入って辞めるまで数ヶ月でした。
自分が情けなくなり、短期間で辞めた事も恥ずかしくて仕方がありませんでした。

退職後初めて心療内科にかかり、強迫性障害と診断を受け、服薬しながら、新卒で働いていた委託会社に出戻り、なんとか社会復帰する事が出来ました。

その後、委託から新設の特養に転職をし、一からの環境ではあるものの、仕事に不安よりも楽しさを覚えていた私は、薬を飲んでいてもあまり体調が変わらないと思うようになり、自己判断で断薬。通院もやめてしまいました。

特養で働いてる間、一人職種である事、自分にかかる責任の重さから、段々と不安感を覚えるようになり、誰かにポロッと私メンタルやっちゃってるんです~ってカミングアウトしようかと思ったけど、そこまでには至らず。

そして特養でこのまま働き続ける中で栄養士としてのキャリアアップは難しいんじゃないのか…?と考え始めた私は、急性期病院にダメ元で応募、合格。転職する事に。

新しい職場へ移るまでの約一ヶ月、有給消化しながら過ごしていましたが、なぜか身体が動かないのです。
横になってぼんやりして一日が終わっていく。
勉強しなきゃついていけないのに…と思うのに、起き上がれない。

当時、夏で暑かったから夏バテかな?と思っていましたが、今思うと既にメンタル不調が身体へと出てきていました。

急性期病院に転職後は、毎日が緊張の日々でした。
上司、先輩は優しく接してくれましたが、出来ない自分を目の当たりにしており、口癖は「早く一人前になりたいです」でした。

職場で急に泣いてしまう事も多くなり、パニック状態になった私を見かねた上司が紹介してくれたのが、同じ病院で勤務する臨床心理士さんでした。

臨床心理士さんとの面談を経て、私は再び心療内科にお世話になる事になりました。

仕事の合間に診察を受け、認知行動療法をしながら業務をこなす中で、感情と体調に波のある日々を過ごしていましたが、やはり限界がきてドクターストップ。

最後の頃は、朝更衣室に行く事も出来ず、ただただトイレの中でずっと泣いていました。

その後、休職期間に入り、自分と向き合う時間が取れるようになりました。
何もしたくない。横になってるのが楽。
動画を夜中まで見て過ごす事も多かったです。

それでも通院とカウンセリングには通っていたので、認知行動療法のワークや呼吸法、体幹を意識する、生活リズムを整える等、教えてもらった事を気をつけながら生活する中で、

朝ご飯ちゃんと食べようかな、という気持ちになってきました。

それまでの私は、とにかく朝ギリギリまで寝ていたい人間だったので、前日夜に食パン8切2枚の耳を落とし、たっっっぷりのいちごジャムを塗ったものを用意。
それを朝運転しながら食べる、という生活スタイルでした。

(………せっかく時間あるし、朝ごはんちゃんと用意して、ゆっくり食べようかな。)


それからの私は、少しずつ自分でも変わっていくのが分かり始めてきました。

朝起きて、ストレッチと呼吸法。
白湯を飲む時は、身体の中に巡っていく感覚をゆっくり感じて。
お日様の光を浴びながら、背筋を伸ばして、手を合わせて、いただきます。

朝ごはんを食べながら、落ち着いた音楽を流しながら本を読むのも習慣になってきました。

一年前、ジャムサンドを急いで口に頬張って、味わう間もない、食事が単なる行為になっていた人間が、ここまで意識も行動も変われるのかと。

その内に食事を用意する事でも、自分すごい!偉いぞ!と自己肯定感が高まり、自分を褒めてあげられるようになりました。

毎日のご飯、用意するだけですごいんだよ???

当たり前の行動である食事が、意識を少し変えるとこんなに大事な要素を持っていたんだ、と食で働いている人間が改めて感じるようになったのです。

私は自分の実体験から、心と体の食事の大切さを伝えていける栄養士として、生きていきたいと考えるようになりました。

何が出来るのか?って不安くんがニョキニョキ顔を出す事も多いけど、私だから、私だからこそ、出来る事がある。

そんな想いを胸に抱いています。



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