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「実家暮らしは世間体悪くてもメリットだらけ」に対する意見表明

本記事は人生楽太郎さんの下記に対しての感想です。
結論としては実家暮らしであるという属性を隠れ蓑にして他人を都合よく利用することを肯定しているnote記事であると感じました。

Twitterでポツリでもいいかなとも思いつつ、お互いnoteを持っているみたいなのでせっかくなのでこっちで。あくまで感想文ですが異論反論ウェルカムです。


【前提】実家暮らしは珍しくない

国立社会保障・人口問題研究所によれば、18~34歳までで親と同居している未婚者の割合は約7割で、昨今では減少傾向があるものの基本的に大きく変わっていません。

18歳からという事で労働者も学生も一緒くたになっているし、年齢の問題もあろうかとは思いますが意外に多いなという印象。世間で子供部屋おじさんやらパラサイトシングルやらネガティブキャンペーンが打たれているため、まるで最近発生した社会問題の様に受け取られますが、事実としてはそうではありません。

シェアハウスでも成り立つはず

筆者は
・家族や兄弟に家事をやってもらえれば自分の時間やリソースが確保でき、やるべき事に集中できる環境が完璧に整う
・金銭的負担が少なくなるので裕福な生活が出来る
と主張しています。

仮に実家暮らしのメリットが上記の通りなら、同じ理屈がシェアハウスでも成り立つはずです。実際に通常のサラリーマンよりも年収が少ないであろう駆け出しの芸人さんやミュージシャンで、金銭的都合でシェアハウスをしている例は簡単に見つかります。家事についても持ち回りなり、家賃の負担額次第での加重平均なりでバランスをとってうまく回っていくはずです。

であるならば、なぜ実家暮らしという事にこだわるのでしょうか。

実家のメリットデメリット

実家にあってシェアハウスにないものといえば血縁関係からくる安心感将来的な介護の必要性ではないでしょうか。

短期的な家事の話であれば、確かに一度に食事や洗濯を行う事で仕事量の総和を減らすことが出来ます。家賃も(持ち家なら)必要ありません。この点に反論はありません。
しかしそれは家族や兄弟が自分のために時間を使ってくれた結果です。

また、将来的には親の介護等で逆に自分の時間が取られたり、金銭的負担が増えることも当然あり得ます。この点は既に一人暮らししていても実家に戻る可能性があるので一概に実家暮らしだからというわけではありませんが、いずれにしろ「実家=親が何でもやってくれる」という考え方は一時的なものにすぎず、それをメリットと表現する事に違和感を覚えます。

将来的に親に介護が必要になった瞬間家を飛び出す気なら正しい理屈になりますが。

余談~家事能力~

実家暮らしが揶揄される原因の一つに家事が苦手というのがあります。ただ、これはその人の行動力とか性格次第かなぁと思って反論の根拠には上げませんでした。私自身18歳の頃から結婚までずっと一人暮らしをしていましたが、洗濯は普通にするものの料理は他人に出せるようなものはできませんし、掃除に至っては毎日なんかとてもできず、週末か月末にまとめてやってしまうレベルでした。お恥ずかしい。。。

結論:他力本願と実家暮らしは違う

別に実家暮らしはなにも悪くないし、こどおじやらなんやら言う人は好きに言わせてればいいと思います。交際についても外であったりホテルに行けばいい。家事はどうせやらない人はやらないし、やる人はやる。

一例としてフィリピン(特に農村部)では基本的に一生家族、というか親戚一同で生活するのが基本スタイルで、働いている人間はほぼすべて家庭にお金を突っ込むことになります。そういう家庭やスタイルの実家暮らしもあるなかで、当たり前のように家事を代行してもらうというのはちょっと違うのではないでしょうか。

ので、このnoteに述べられているのは家事や金銭負担を家族で分かちあう権利を主張する一方で自分は一家のために何をするかという義務を語っていないため一方的な言動であると考えます。


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