2023年・同人誌装丁まとめ
※同人・BL・二次創作についての記事です。
2023年は、色で遊んだ1年でした。装丁を楽しむオタクの記事です。
全3冊とオマケペーパーの装丁をまとめました。
①俺の神様アフターストーリー
2021年に発行した『俺の神様』の後日譚となる本です。
既刊と新刊の繋がりが見た目でわかるように、既刊のメインカラーである「黄色と茶色」を押し出した装丁にしました。
表紙は「アストロブライト レモン」。
蛍光色が目を引く、手触りが滑らかな紙です。
この黄色の紙に、人物+タイトル部分を白印刷し、その上にフルカラー印刷(一色刷り風データ)をしています。
いざ、新刊と既刊を並べてみると
新刊→ギャグ漫画らしい、ポップな明るさを感じられる表紙
既刊→シリアス要素もあるため、柔らかさと重厚さがある表紙
と、メインカラーで繋がりを感じさせながらも、それぞれの本のストーリーがわかりやすい本にできました。
本文は一色刷りです。表紙と本文の統一感を考えて、中身も茶色にしました。
予想以上に華やかで可愛い!そして視認性もよく読みやすいので、初めての単色カラー印刷におすすめしたい色です。
余談:表紙用紙について
「アストロブライト レモン」を使用したのは、人生で2回目でした。
前回の本は、2020年9月に発行した『せいてんかんログ』。
こうして見ると、「地の色を活かして二色刷り風にした本」は比較的落ち着いて見えますし、「蛍光ビカビカの黄色に、彩度の高いカラーイラストを印刷した本」はより派手に感じます。
同じ紙を使用して、異なる印象を作り出せるのはかなり楽しいですね。
②アイドルとマネージャー
はっちゃけた芸能パロ本なので、中身に合わせてカラフルでポップ!な装丁にしました。
明るい緑に、目が痛い蛍光オレンジ!そしてリソグラフ特有のズレ!とてもかわいいです。
中身の、紺とエンジはこんな感じ。とてもとてもとてもかわいいです。暖色インクは視認性が悪いイメージがあるのですが、エンジは落ち着いた色なので読みやすいです。
今回も2023年に引き続き、中野活版印刷店さんにお願いしました。
厳しいスケジュールの中でも、データを細かく調整してくださり大変助かりました。個人のお店なので、早めにお見積りをお願いしてスケジュールを抑えるのがおすすめです。
ちなみに:
時間と予算が無かったため、A4を2枚印刷して、当日のイベント会場で製本したのですがメッッッッッッッッッッッッッチャクチャ大変でした。
製本数が三桁を超えたところから、記憶がほぼありません。
賢い皆さんには、当日の製本を回避するために、事前に製本しておく or 印刷所に製本をお願いすることをおすすめします。
③オマケペーパー
イベントで頒布した無配です。ただの無配となれど、「普通とは違うことがしたい」「一人一人に楽しんでもらえるものにしたい」と考え、
それぞれ32種類の紙で印刷しました。こうして並べて見ると圧巻です。
無配は2枚あるので、32種類×32種類で絶対にオンリーワンの組み合わせになります。いやあ、楽しいですね。
同じ漫画を印刷していても、紙が変われば印象も見方も変わります。
強いエンボスや、漫画のノイズにもなりうる柄が入ってても、意外と気にせず読めます。
上記2冊と無配2枚をセットで頒布しました。
色が多い! カラフルで可愛いセットにできたので大満足です。
④ZATTA
webイラスト集です。手に収まるA6サイズがとてもキュートです。
表紙は「Mr.B スーパーホワイト 135kg」。一見マットっぽい紙に見えますが、光に当たっときのグロス感が半端ないです。人物がくっきり浮き出して見えます。
本文は、安心安全の「マットコート」。RGBデータとグレスケデータをCMYK入稿で突っ込みましたが、かなりきれいに印刷していただきました。
さいごに
同人活動5年目。「色で遊ぶ」をテーマに楽しめた1年でした。2023年6月を最後に、イベント参加を長期控えることもあって、会場で直接お渡しできる方々に楽しんでもらえるよう工夫した1年でもあります。
2023年は3冊しか本を出せなかったので、
2024年こそ、もう少し本の発行数を増やせたらいいなと思います。
次にやりたいことは、「トムソン加工」「複数種類の箔押し」です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
おぬし
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