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学校では教えてくれないドイツ語🇩🇪    クリスマスのドイツ語            Es weihnachtet so sehr!

学校では教わらない、教科書には載らないドイツ語第2弾!
アドヴェントの時期(Adventzeit)にもしかしたらごく稀に使えるかもしれないドイツ語をラインナップしてみました〜
「クリスマスきゅうり🥒」と「熱いアザラシ🦭」でドイツのクリスマスを祝うのはいかがでしょう♪

(c)Hidekokawachi

Weihnachtsgurke > ヴァイナハツグルケ「クリスマスきゅうり」

クリスマスにきゅうり?実はドイツ人もあまり知らないこの“クリスマスきゅうり”。ドイツの伝統(!)としてアメリカで広まり、今度はドイツに逆輸入されて、今度はドイツ人が「ドイツ(のどこかの)風習らしい」とやり始めるという、謎のねじれ現象が起きているのです。
私が初めてこの「クリスマスきゅうり」を見かけたのは、10年以上前のニュルンベルクのクリスマスマーケットの店先でした。ガラス製のオーナメントを売っているお店で、サンタと鳥に混じってキュウリの姿が。お店の人になぜキュウリのオーナメントが?と聞いたところ「ここ数年アメリカからのお客さんが『ドイツ伝統のクリスマス・キュウリが欲しい』って言うから、最近製造を始めて。好評よ」と。それは全然「伝統」ではないのでは……?

きゅうりだけじゃなくて、寿司もピザも白ソーセージもブレーツェルもぶら下げちゃう!(c)Hidekokawachi

ここ数年何人かのドイツ人の友人が「“クリスマスきゅうり”、知ってる〜?ツリーに1個だけぶら下げておいて、見つけた人が一番最初にプレゼントを開けられるのよ!」と嬉しそうに教えてくれました。デパートなどでも、“クリスマスきゅうり”の目撃率が高くなっているように思います。こうやって伝統(?)は作られていくのかもしれませんね。

(c)Hidekokawachi

Schreistollen > シュライシュトレン「叫びシュトレン」
Flüsterstollen > フリュスターシュトレン「ささやきシュトレン」

ドイツのクリスマスの伝統菓子といえば、シュトレン!バターたっぷりのイースト生地にドライフルーツを混ぜ込み、さらに溶かしバターとグラニュー糖をかけて、雪の様に粉砂糖をまぶしたパン菓子、本場は1本2kgでアドヴェントの週末に少しずつスライスして頂きます。
最も有名なのはドレスデンの“クリストシュトレン”。ここはたっぷり入ったレーズンが特徴で、2kgのシュトレンに対して、少なくとも465gのレーズンを入れることが義務付けられています。
シュトレンをスライスすると断面にはレーズンがぎっしり!……のはずなんですが、レーズンの量が少ないのか、上手にレーズンが混ざっていないのか、シュトレンの端っこに少ししかレーズンが入っていないことがあります。
そういったシュトレンのことを「シュライシュトレン(叫びシュトレン)」と言います。レーズン同士が、叫び合わないとお互いの声が聞き取れず、コミュニケーションが取れない、さみしいシュトレン。

(c)Hidekokawachi

逆に、レーズンがみっちり詰まっていて、まるで耳を寄せ合って囁きあっているような状態のものを「フリュスターシュトレン(ささやきシュトレン)」と言います。
なんだかちょっと可愛らしいこの言い回し。ドレスデンのパン屋さんで耳にして以来、レーズンいっぱいのシュトレンを見るたびに、レーズンの囁き声が聞こえてくるような気がします。

それはさておき、Stollen の発音を日本語にした場合、oにアクセントがつくのでシュトーレンと聞こえないこともないですが、この発音はご法度です。ドイツ人にとって「シュトーレン」だと語感が「盗む」に似ていて、お祝いムードではなくなってしまうのです。Twitterでは、ハッシュタグ「#stollen発音ポリス」「#シュトレン警察」まで存在していて、日本で出回っている「シュトーレン」と書かれたシュトレンを報告する巡回パトロールが行われています。くれぐれも「シュトレン」の発音にはご注意を!


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Heißer Seehund > ハイサー・ゼーフント「熱いアザラシ」

……なぜアザラシが熱いのか? 実はコレはグリューヴァイン(ホットワイン)のアレンジ。北ドイツでよくみかけます。白ワインをベースにレモンの皮とシナモンスティックを浮かべ、砂糖を少々。さらにレーズンをたっぷり浮かべます。この斑がゴマフアザラシを思わせるのか?名前の由来はよくわかりませんが、なかなか美味しい飲み物です。

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Weihnachtsbaumtrichter > ヴァイナハツバウムトリヒター「クリスマスツリー大型じょうご」

ドイツのクリスマスツリーは、生木です。12月頭くらいになると街のそこここにツリー用のもみの木を販売するスタンドが登場しますが、強者は自分で切る!ドイツの大都市の郊外には大抵クリスマスツリーの畑があるのですが、そこを家族で訪れ、いい枝振りのツリーを吟味し、ノコギリで切り出します。
このような畑や、スタンドに必ず置かれているのがこの「クリスマスツリーじょうご」もしくは、「クリスマスツリー大砲(Weihnachtsbaumkanone)」。2メートル級のツリーはそのままだと持ち運びが困難なため、この大型じょうごを使ってパッキングします。ツリーを、にゅるーっとこの筒の中に通すと、反対側からネットに包まれたソーセージ状の細長いツリーが出てくると言う仕組み。

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ちなみにこの生木のツリー、翌年1月頭に処分するのですが、その方法がなかなかワイルド。回収日の前日に道に捨てるというものです。重いし階段に葉が落ちるからと、ごくごく稀にに窓から投げ落とす人もいたりして、、、。ベルリンでは、1月はいつまでも回収されないままに打ち捨てられたツリーがそこら中に見受けられ、少し物悲しい気分になります。
もっとワイルド?に、この「ツリー投げ」自体をスポーツにしてしまっているお隣りの国も。スウェーデンでは、1月13日の聖クヌートの日までクリスマスが祝われるそうですが、スウェーデン発祥の家具量販店イケアではこれにひっかけて「ツリーを捨てて新しいものを買おう!」と「クヌート・セール」を開催。ベルリンのイケアでは、毎年クリスマスツリー投げ選手権が開催されています。

(c)Hidekokawachi

ではみなさま、Eine schöne Adventszeit!


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