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【妖珈琲物語】第17話「臼式電動コーヒーミル購入」


【妖珈琲物語】

おは妖ございます。妖店長です。

第一章(第1話~第13話)では
コーヒーが飲めるようになって「半年」で、自家焙煎・販売までたどり着いた「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長の珈琲物語を連載致しました。

第二章からは、現在の心境を綴ったり、気になったことをまとめたりしていきたいなと思っております。
宜しくお願い致します。



『手帳夏祭り2023』出展

2023年07月09日、錦糸町にて文具イベント「手帳夏祭り2023」が行われました。

「文具イベントでの売り子兼お頒かち」や、「文具店様をお借りしての試筆ソロイベント」は行った経験がありましたが、団体イベントでの出展は初めてでした。

文具イベントでは異例になるであろう「(各イベント)ありがとうブレンド」として『成分焙煎珈琲』を出品させて頂きました。

【珈琲の形態の選択】

BASEでは、お客様が「粉」か「豆」かを選択して購入する方式を取っております。初出展で統計すら取れない状況。
イベントでの出品においてどちらの形態で出品するかとても迷いました。


Q.半年前のコーヒー初心者の自分がもし会場でこのような出展者に出会っていたらどうしていたか?

妖「そもそも初心者さんにとっては、珈琲豆から粉砕して(挽いて)淹れることすらハードルが高いのではないか…」

当店の『成分焙煎珈琲』は製造の段階で雑味の除去に努めているので、基本的にどのような抽出方法でも「雑味なく飲みやすい珈琲」なのではと思っております。

元々珈琲が全く飲めなかった妖店長が「飲みやすい」と思う珈琲を出品しているので自信に繋がっております。

…と、いうことで
A.「全て粉(drip用)に挽いて出品」に至りました!



【珈琲お頒かちの結果】

「手帳夏祭り2023・ありがとうブレンド」を出品した結果…

「手帳夏祭り2023・ありがとうブレンド」完売!

購入者全員が「自宅にドリッパーがある環境」であった!
※念のため持参した簡易コーヒーフィルターが一つも売れず(笑)

「妖店長が思っている以上に珈琲沼は多い!」という事が分かりました。


【珈琲を摂取しての反応】

お品はお頒かちして終了ではありません。
その後の反応で今後の「妖珈琲店」の運命が変わってきます


皆様に「美味しい」と感じて頂けて、光栄でございます( *´艸`)


電動ミル探しの旅


【珈琲豆の粉砕不備】


加えて、Twitter上ではコメントがありませんが、ご購入頂いた一人のお客様から直接ご連絡を頂きました
(以下要約)

・先日「手帳夏祭り2023・ありがとうブレンド」をハンドドリップで淹れた際に粉砕しきれていない豆が複数散見された

・これでは正しく味を評価するには至らない。自分で挽き直す必要がある。

コーヒーミルが自宅にあるため、次回より豆で購入できるとありがたい

つまり、「均一に珈琲豆が挽けておらず、お湯と均等に珈琲粉が接触できず抽出が困難なお品があった」ということです。
大変申し訳ございませんでした。


【粉砕不備が生じた原因】


では、なぜ「均一に豆が粉砕できなかった」のでしょうか。
当店で扱っているミルの「タイプ」が原因と考えます。

「ミル歯の種類」

01:ブレードカッター式(プロペラ式)
プロペラ上の歯を回転させることで歯の打撃により粉砕するミルです。
しかし均一な粒度に粉砕するのは得意ではないため、雑味の原因となる微粉が発生しやすいといわれています。

02:コニカルカッター式
固定された歯と、回転する円錐状の歯の間をコーヒー豆が通過することで粉砕します。歯と歯の間を通過することで豆を粉砕するため、隙間の距離を調整することで挽き目の調整をします。

03:フラットカッター式(フラットディスク式)
向かい合ったー対の平面の歯の間に入ったコーヒー豆を粉砕します。このタイプも隙間の距離を調整することで挽き目の調整をします。

04:ロールグラインダー
歯がついた2本のバーの間を豆が通過するときに粉砕する、主に工業用に用いられるグラインダーです。4つのタイプの中で最も粒度の均一性が高く(粒揃いに優れる)、粉砕速度(時間粉砕量)も多いのが特長です。

多くのスペシャルティコーヒーショップでは、コニカルカッターやフラットカッター式のコーヒーミルが使用されています。

「コーヒーミル(グラインダー)の選び方」メリタ

当店の電動ミルは「ブレードカッター式(プロペラ式)」を使用。
※商品名は伏せさせてください。

均一な粒度に粉砕するのは得意ではないため、雑味の原因となる微粉が発生しやすい環境にあったと考えました。

改善するためには、「均一な粒度に粉砕できる電動ミル」への買い替えが必要です。色々調べていきました。


【電動ミルの情報収集】


―――均一に粉砕が出来て、微粉が少なく、長く使えるミルが良いな。

以前お世話になっていた自家焙煎珈琲店の某マスターから
「珈琲御三家」のお話しを伺ったことがありました。
そのうちの「カフェバッハ」田口護氏が執筆された『田口護の珈琲大全』から珈琲の基礎を2023年4月から独学で開始。

同時期の2023年4月5日~4月10日に松坂屋上野で開催された
コーヒーイベント「COFFEE TRIP FESTIVAL」にて。

自家焙煎店OPEN前に出展されていたお店があり、何で勉強をされているのかというお話になった際「堀口珈琲さんの本、沢山出ているのでオススメです」と教えて頂いたのを、ふと思い出しました。

と、いうことで情報量が多そうなコーヒー業界の大御所
「堀口珈琲」様のオンラインショップへ。

富士ローヤル ミル みるっこ(堀口珈琲オリジナルカラー)』
抜群の粉の均一性を誇る家庭用の最高峰のミル

富士ローヤルのみるっこは家庭用としては最高クラスのミルといえるのがみるっこです。
業務用(カフェなど)として使用してもまったく問題ないほど。
素晴らしい性能を持っているだけでなく、使いやすさやとても頑丈である点も気に入り、堀口珈琲では長年喫茶で使用しています。

コーヒー豆を挽いた時の粒度の均一性が高く、かつ微粉が少ない点が挙げられます。
粒度が均一であることはコーヒーの抽出の安定につながり、微粉が少ないということは味わいがクリアになります。
みるっこは他のミルと比べてこの点が圧倒的に優れているので、みるっこを使うことで高品質なコーヒーのクオリティを最大限に引き出すことができるようになります。

優れた製品なので価格はどうしても高価になってしまいますが、
これからの使用年数や性能を考えればコストパフォーマンスに優れた商品と断言できます。
長く使い続けることができるミルをお探しのお客様には間違いなくおすすめです。

※このミルはエスプレッソなどの極細挽きには対応しておりません。

堀口珈琲

◎カフェで使用しても問題ない程の家庭用の最高峰のミル

◎珈琲豆を挽いた際の粒度が均一で微粉が少ない
☞他のミルと比較し圧倒的に優れている!

使い易く、頑丈で長く使えることが期待できる。

堀口珈琲様で長年喫茶で使用している。

△高価

×エスプレッソなどの極細挽きには非対応。

はい、概ね決まって参りました!



『みるっこ R-220』購入

「グラインダー臼」
向かい合った臼の間をコーヒー豆が通過する際、突起する刃によって挽臼のようにすり潰され、粉砕します。
均一な粒度バランスにより、さまざまな抽出方法に適しています。

FUJI ROYAL


『みるっこ R-220/グラインダー臼(エスプレッソ挽き不可)』は
「臼式」=フラットカッター式(フラットディスク式)
ということになります。
※「カット臼」がエスプレッソ挽き対応。


「グラインド精度の検証」
【#1】 細挽き モカエキスプレス
【#2】 細挽き モカエキスプレス / ハンドドリップ(濃いめ)
【#3】中細挽き ハンドドリップ
【#4】中細挽き ハンドドリップ(クリア)

【#5】 中挽き ネルドリップ / ステンレスフィルター /水出しコーヒー
【#6】 中挽き サイフォン / ネルドリップ
【#7】中粗挽き フレンチプレス 
【#8】 粗挽き フレンチプレス / パーコレーター
【#9】 粗挽き フレンチプレス / パーコレーター

粒度調節はダイヤル1〜10の間で0.5段階ずつ計19段階の調節が可能。
淹れ方に合わせてメッシュの細かな調節ができるのは嬉しいところ。

ノーマル刃での使用感にはなるが、細挽き〜中細挽きの挽き目が充実している。

「決定版!これが“みるっこ”の解体新書。コーヒー屋から選ばれる理由を全て教えます」
/アカツキヤ

「Kalita NEXT Gとの比較」

「断面比較」
みるっこ(ノーマル刃:グラインド式)で挽いた豆は8面体のように一粒にいくつもの切り口が存在し、湯と接する部分も多い。


それに対してKalitaネクストジーのようなカット式では切り口が少なく、細長く平たい切り口になりやすい事が分かる。
形状については肉眼でも違いが判別出来る。

みるっこでは湯との接する面積が多く、長く接するためコクのあるマイルドな味に仕上がりやすく、
Kalitaではクリアなスッキリとした味わいになりやすいと考えられる。

「決定版!これが“みるっこ”の解体新書。コーヒー屋から選ばれる理由を全て教えます」
/アカツキヤ

「微粉と静電気」
みるっこについて調べると必ず出てくるのが静電気問題。
グラインド時に発生した微粉が静電気に付着しやすく、マシンや受缶に幅広く付着する。

対策としては備え付けの受缶を使用するか、ステンレスの受缶を持ち上げて粉落ち部分との隙間を無くすこと。

「決定版!これが“みるっこ”の解体新書。コーヒー屋から選ばれる理由を全て教えます」
/アカツキヤ


堀口珈琲様のプロ目線からの使用感、アカツキヤ様の顕微鏡を使った検証記事等…とても勉強になりました。

ということで、2023年07月20日
「みるっこDX スタンダード R-220」ブラックが到着致しました!!

飛び散りやすいということで
プラ容器の中に「茶こし」
をセットして使用。

微粉の飛散抑制目的で以下も検討しております。

追記:
2023/07/29に以下引用の「パウダーコレクター」が到着。
ステンレス粉受けと合わせて使用を開始致しました。快適です☆


到着日に早速挽いてみたのですが…
・動作音が静か!
・粉砕が速い!
・挽目がキレイ!均一!
・茶こしが仕事している!

ただ、初期セットのプラ容器だと使用時手間なので、ステンレスのものを使用しようかと思います。

追記:
初期セットのプラ容器と茶こしをオフし、「パウダーコレクター」とステンレス粉受けと合わせて使用を開始。

・粉が飛び散らない!快適です!(≧◇≦)

お客様の率直なご意見から、より良い『成分焙煎珈琲』を目指してバージョンアップできました!御礼申し上げます!!

私個人で珈琲を摂取する際もとても便利になりました。最高。

病棟持参用の水出し珈琲も沢山作れます( *´艸`)

今日はここまで!
お読み頂き、ありがとうございました。

2023年07月21日
「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長:外堀 妖

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