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いま・ここを経験する最初の一歩

おはようございます。SOTA Japan 渡部るり子です。
マインドフルネスという言葉が聞かれるようになって、だいぶ経ちました。このnoteを読んでくださる方の中にも、本を読んだり、体験されたりした方もいらっしゃるかもしれないですね。ただ、その時はいいと思っても、なかなか続かないという方も多いのかもしれません。

マインドフルネスというのは、何でしょうか?
1980年代に、ジョン・カバットジン博士という医師の方が、慢性的に痛みがあり、どんな診療科で診てもらっても痛みの理由などがよくわからない・・・そういう方に向けて開発したプログラムが始まりです。このジョン・カバットジンさんは、長年、瞑想を実践されてきた方でした。

痛みと瞑想って・・・まさに痛みを抱えている方には、怒る方もいらっしゃるかもしれません。でも、この痛みをよくよく観察することで、わかってくることがあるのだそうです。このnoteでも、モヤモヤから次の一歩へ、でも書いてみたのですが、実際の痛みと、その痛みに関して色々と湧き上がってくる感情や思いによる痛み、痛みには二種類あるのです。このことを、瞑想をしながら、じっくりと観察していくことで気が付いていきます。

マインドフルネスというのは、「いま・ここ」での体験にあるがままに気が付いている状態という定義(一般社団法人 日本マインドフルネス普及機構、JMPO)があります。いま・ここで何が起きているのか、自分のからだ、こころ、周りのことへの反応、そしてどうありたかったのかということに気が付いていることです。

ビジネスパーソンにとっての日常というと、会議に出ていても、スキマ時間も、常に手元のPCやスマホでメールをチェックしている、・・・そんな方が多いのではないでしょうか。仕事でなくても、保育園だったり、学童だったり、プライベートのスマホも常にみている状況になることもあると思います。だんだん、スマホなしにいられないという方もいらっしゃるかもしれません。アテンションエコノミーという言い方もあるように、私たちの注意は、いま・ここではなくて、いつもどこか、誰かに向けられていることも多いのではないでしょうか。

そんな時に、いま・ここを経験する瞑想をしてみませんか。立っていても、椅子や床にすわっていても大丈夫です。

本日のお題:3呼吸の瞑想 ふとした瞬間に、まず、ゆっくりと3回、深呼吸してみましょう。呼吸とともに、からだがどう変化しているでしょうか。こころはどんな変化があるでしょうか。観察してみましょう。

ポイント:やってみるタイミングは、仕事に一区切りついた時、PCから視線を外してやってみる、家事でひと段落ついた時もいいかもしれません。

この方法、ジョン・カバットジンさんと同じ流れで長年瞑想を実践されてきたカリフォルニアの方から教えていただきました。その方は、刑務所の受刑者の方にも、瞑想の最初として、まずこの方法を教えられています。そういう方も、徐々に落ち着きを取り戻し、中には保釈が叶った方もいらしたそうです。

すぐにできる方も、抵抗感のある方も、「いま・ここ」に向けられる感覚が出てきます。どっしりと構えて、観察をしてみる感覚が育っていくことを楽しみにしてみてください。

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