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国内製薬メーカーの売上高ランキングと時価総額/海外メガファーマに勝てるのか

こんにちは、そーすけです。
前回、世界の製薬メーカーのランキングをまとめてみました。

今回は日本の製薬メーカーについてみてみたいと思います。
日本の製薬会社に興味のある方、株式投資を考えている方にとって興味深い内容になっています。


2000年代は大合併の時代

私が入社した2000年代は国内メーカーの合併が相次ぎました。
グローバルな競争の激化に対応するためが主な理由でした。
覚えているだけでもこれだけあります↓

山之内製薬+藤沢製薬→アステラス製薬
第一製薬+三共→第一三共
大日本製薬+住友製薬→大日本住友製薬(現・住友ファーマ)
協和発酵+キリン→協和キリン

日本の製薬企業ランキングの推移

2010年からの推移は下記のとおりです。

国内製薬会社ランキングの推移

国内ランキングは武田薬品が無双中

2010年から現在に至るまで、不動の1位を取り続けているのは武田薬品です。
消化器領域に強く、主力品はグローバルで爆売れしているクローン病・潰瘍性大腸炎治療薬のエンタイビオ、制酸剤のタケキャブなどがあります。
また2018年にはアイルランドのシャイアーを巨額の費用を投じて買収しました。
海外の売り上げ比率が高く、世界のTAKEDAとしてグローバル経営を行っています。

現在2位は大塚製薬です。こちらも武田と同様、海外売上の比率が高いです。
精神科領域に強く主力製品は、レキサルティやエビリファイです。

3位はアステラス、4位は第一三共と続きます。アステラスの最も売れている製品は前立腺癌の治療薬であるイクスタンジです。現在爆売れしていますが、あと少しで特許が切れます。次のブロックバスターを生み出さないとなかなかきついかもしれません。
第一三共の主力製品はエンハーツです。乳がんや胃がん、肺がんに適応を有しています。
ちなみにエンハーツは抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる最新のテクノロジーで創薬されています。特殊な部分に結合し癌細胞に効果的にアプローチすることができます。

大手はパテント切れの危機

製薬企業にとって「パテント=特許」は、ものすごく重要です。
パテントが切れるまでに売上をどれだけ伸ばすか、そして次世代の薬を新たに生み出すことができるか。
大手製薬企業(武田、大塚、アステラスなど)の主力製品(エンタイビオ、レキサルティ、イクスタンジなど)は相次いで特許切れのタイムリミットを迎えているのです。
上記の企業は、必死で研究開発を進めています。
果たして特許切れまでに間に合うのか・・・。


日本の製薬企業の時価総額

日本の製薬メーカーの時価総額はこちらの通りです。

国内メーカー時価総額ランキング


時価総額トップは第一三共です。その次が中外、武田と続きます。
この辺りは研究開発がうまく行っていると市場が判断しているのだと思います。
最新のADCの開発がうまくいけば、第一三共は売上ランキングTop3圏内に入ってくる可能性が高いです。
またiPS細胞技術など将来製品化ができれば他の企業も大化けする可能性があります。

ちなみに、世界で最も時価総額の高いメーカー(2024年7月現在)はイーライリリーです。その額なんと112兆円!第一三共の10倍以上です。
これだけの資金を集めることができれば研究開発にガンガン投資できそうですね。

まとめ

今回は国内製薬企業のランキンと株価を見ていただきました。
武田は首位を守れるのか、第一三共はトップを狙えるのか、今後も国内企業から目が離せないです。

では。


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