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月刊そうすけvol.6

2002年8月8日に開店して今年でちょうど20周年。月刊そうすけと名を打ったメルマガがスタートいたしました。様々な角度から「古家具古道具そうすけ」をご紹介していきます。
ー物の心を助けるーを社訓とする「古家具古道具そうすけ」
その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。一見気づかないほどのさりげなさで、隅々まで美意識が行き届いた店内の様子は来店したものの心を静かに満たしてくれます。
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2023年、あけましておめでとうございます。月刊そうすけも6回目。
新年号は日々葛藤しながらも進化していく米倉氏のお話です。

店内の米倉氏

「古家具古道具そうすけ」の社長であり店長の米倉氏にお話を聞いていて思うことはいつもテーマが「人」。「人」をとても重要に考えています。

20年間店を続けていく中で、スタッフを採用後、あまり長く続かない人も多いそうです。古家具古道具を扱うということは一見華やかで楽しそうな職種に見える反面、実際は作業することが多く大変な仕事で、1−2年経つと辞めてしまう人も少なくないとか。従業員を指導する上で悩みは尽きず「俺の伝え方、教え方が悪いのか」とコーチングの講座にも通った。

多かれ少なかれ、人には向き不向き、得意不得意がある。
米倉氏は、スタッフ各々の得意なところを伸ばし活躍できるポジションを探そうと日々努めている。
家具の修繕が得意なスタッフ、接客が得意なスタッフ、撮影専門スタッフ、
役割分担を見極めそれぞれの仕事を果たしていくことが良い循環へと繋がる。

「全然理想通りうまくいってないよ、
同い年くらいで、もっとすごい成果を出している人はたくさんいる。多少は比べるよね。それはそれでいい、人は人と思ってる自分もいる。でもやっぱりすごいなと思う人はいるよ。」

傍目には順風にかっこいいお店を続けているように見える米倉氏も、
時に他者と比較してまだまだだなあと思うこともあるそうだ。

例えば事業を多角化できたら、レストラン・カフェって感じで色々広げることができるかもしれない。
早々と成功して自社ビルを建てちゃうような同業者もいる。
成功例を観察し、参考材料にもしている。
比較から生まれるその気持ちが刺激と成長にも繋がっているのだ。

この仕事自体に米倉氏の経験が全部詰まっている。仕入れ・手入れ・撮影・オンラインに上げる・店頭レイアウト、かなりの仕事量だ。古道具古家具に集中しているところにそうすけの良さがある。

同じ方向を向けた仲間がいた時期もあった。
今は少し状況が違うが、売上も上がっているし、従業員が成長していく過程、そういう流れなのかも知れない。

仕事上の悩みで、辞めちゃおうかなと思うこともある。
でも待てよと立ち返らざるを得ない。
楽しいからやってるんじゃないの?
じゃあここをやめて、ここをこうしよう。日々改善だ。

そうすけの周辺のおすすめスポットが書かれた地図。店内にあります。ぜひお散歩のご参考に!

仕事を続けていく一番の原動力は、お客さんが店に足を運んでくれることだ。
先日は熱海から来客があった。
そうすけ来店後、米倉氏のおすすめ周辺スポットである寒川神社、熊澤酒造などを巡ったとメッセージをくれた。
店頭で色々と話をして、後にオンラインで家具を購入、リフォームした熱海のマンションに置かれる予定だ。

開店当初からほぼ毎週のように通ってくる「そうすけ中毒」のお客さんもいる。
椅子のコレクターで、部屋中がそうすけだらけ。。。
「もう買うなって言っちゃうんだよねw」


ディスプレイの調整はきめ細かくがモットー

お客さんが来るのは待ったなし。
店頭のレイアウトには最大限気を使う。一つ売れたらそこが空く。
そのバランスを考えてディスプレイを直す。緊張感とプロ意識が光る。

「かっこいいディスプレイ」「普通の接客」そうすけのポリシー。
扱う商品に愛と知識があり、相手の立場に立つ、こんにちはから始まり5W1Hを聞く。自分が受けて気持ちの良い理想の接客を心がける。

先日、従業員に新しい仲間が加わったそうだ。
富山出身の若者で、建築士の資格を持つ。
祖父の家の蔵をのぞいたときに出会った古いものにビビビっときた。
いつか地元に帰って古道具の商売をするためにそうすけで修行中だ。

2023年は新たなプロジェクトも動き出そうとしている。
古道具が枯渇していくのが見える中、米倉氏が20年間、古家具古道具と付き合い続けて肥やした目と技術を最大限活かし、注文家具の受注生産に挑戦する。

「何かはじめるときは結局24時間考えてるよね。息抜きももちろんするけど。」

真面目にコツコツ、考えながら日々更新していく。
地道に理想を掲げて仕事をする米倉氏の姿が、そうすけを作り上げているんだとしみじみと感じる。

2023年のそうすけからも目が離せません!


https://www.so-suke.com/
https://www.instagram.com/sosuke312/

記事:ノスリ舎
合同会社ノスリ舎
デザインと企画の会社です。ローカルや人にスポットと当てたお仕事をさせていただいております。
https://www.instagram.com/nosuri_sha/
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