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月刊そうすけvol.5

2002年8月8日に開店して今年でちょうど20周年。月刊そうすけと名を打ったメルマガがスタートいたしました。様々な角度から「古家具古道具そうすけ」をご紹介していきます。
ー物の心を助けるーを社訓とする「古家具古道具そうすけ」
その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。一見気づかないほどのさりげなさで、隅々まで美意識が行き届いた店内の様子は来店したものの心を静かに満たしてくれます。
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寒川ののどかな街並みを抜けて住宅街の小道をくねくね上ると現在の「古家具・古道具そうすけ」はあります。駐車スペースに車を停めて向かって左側が家具を修理する工房、向かって右側が店舗と撮影スタジオ。
いつものインタビューは撮影スタジオの手前の小さな事務所ような場所で行います。売場はもちろん、工房もバックヤードも整頓されていて美しい。そこに鎮座しお話をする米倉氏。この店を整えている、守り神のような佇まいです。

美しいバックヤード

鎌倉店と並走し、そうすけ寒川店は2016年にオープンしました。電気の部品工場だったおよそ100坪の土地に立つ古い建物。50坪分の天井(石膏ボード)をアルバイトも含む3人で剥がすところから始まりました。そりゃあ大変な作業。清掃して、壁にペンキを塗り、壁を増設し、照明レールの下地をつくり、etc,,,またまたDIYの腕が活躍しました。

鎌倉で完結してもいいと思っていた米倉氏がなぜ今寒川で店を開いているのでしょう。

2012年くらいから(鎌倉店を始めて10年目ほど)鎌倉の街が観光化され空気感が変わってきました。人が増えればお客さんの層も変わる。フィットする人しない人、ストレスを感じる事も増えました。
店舗スペースの問題で、競りに行くが気に入ったものを買い取れない歯痒さ。いつも苦虫を噛み締める思い。

もっと広いところで、オンラインでも売れるような場所を探したい。。。考えなきゃ。。。そのような流れからこの寒川の土地を見つけるに至りました。

ここではうまく行かないのでは?という声もあり半年悩みましたが、最後はやっぱり自分の直感を信じて決断。「頭の中に景色が見えれば、それはできること。それを信じてイメージしたものを具現化していく。ちょっとずつちょっとずつしかない、自分のやり方」
その景色は今現実になっています。

米倉氏が仕事において一番の指針にしていること
「5W1H」
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」

そして一番大事にしてることは販売であり接客。意外?でも、なるほど!な米倉流「販売」の定義は「普通にすること」です。こんにちは。から始まり普通に会話をする。5W1H を聞いて解決する。いつどこで、どのくらいのサイズ、どんな雰囲気、どんな家、床、壁、聞いてあげる。その時買ってくれなくても、ああ楽しかったと帰ってくれるように。それを続けることがとても大切で、店とお客様の信頼と持続へと繋がる。

19歳でダメダメだった自分が救われ熱中できるものができた、それが販売。それはずっと裏切らない特技で、自信になっている。

空気を察する能力は飲兵衛のおかげで鍛えられた。色んな世代性別の人々とのやりとりが肥やしになっている。街を見ること、今日の空気、例えば週末のワクワク感、曇りの日のアンニュイな雰囲気。自分の長所と短所を知ること、キャラクターを活かして接客をすること。聞き出す能力を上げる。良い振りがあると人は嬉しいからつい喋りたくなる。引き出す癖をもつ。
日本中の接客マニュアルを革命していきたいと熱く語ります。

取り扱う商品をどう見せるか。いい!と思って仕入れた古道具たち。それを丁寧に清掃して修理して、一期一会の出会いを生む。例えば誰かが気に入った家具に虫食いがあるとする。まずはお客様のキラキラを大切にするために良いところをピックアップしてから、どのように虫食いを修理したか話す。それは結果、難にはならない。

「いいと思ってはじめてることを」つい日本人は忘れがちだと言う。溜飲が下がりっぱなしのインタビューなのです。

3年目にしてやっと兆しが見え、4年目には来客とオンラインの売り上げも増えた。寒川だけでやっていけるという確信に至った。

「うちは毎日改善だよ、全部はうまくいかないけど、毎日改善。」スピード感、アンテナ、察知能力が要素としてプラスされてくると販売の確率が上がる。色んなポジションで感度がパワーアップしていくと、いいことになってくる。個人で商いをやっていると、扱うものは違うにせよ同じような悩みにぶつかる。

そんな時こそ5W1H、今これを改善しておかないとを察知できないと結局辞めちゃう。続いてるやつは人と違う視点を持っている。月刊そうすけが、何か商いをしてる人やこれからはじめる人のヒントになっても嬉しいねと最後に語ってくださいました。


今年8月からスタートした月刊そうすけ。来年は新年スペシャル?次回のインタビューで何かを発見できそうです!お楽しみに!少し早いですが、良いお年をお迎えください。

https://www.so-suke.com/
https://www.instagram.com/sosuke312/

記事:ノスリ舎
合同会社ノスリ舎
デザイン・企画の会社です。ローカルと人にスポットを当てた仕事をしています。
https://www.instagram.com/nosuri_sha/
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