見出し画像

2021年一級建築士になるために行ったこと(学科編)

2021年一級建築士になるために行ったこと(学科編)です。
まだ序編を読んでくれてない方はそちらから読んでいただけるとわかりやすいかと思いますのでぜひそちらから👇
ここでは私のプロフィールとスケジュールを書いています。

今回の内容は僕がやったことと日々の勉強スケジュールについて話します。
細分化しますためお好きなところだけ見ていただけたらと思います。

それではレッツゴー

学科試験合格のためにまずやったこと


私がまず勉強するためにやったことは勉強する環境を整えることです。

自分が好きな文房具を揃え、勉強しやすいような勉強机や椅子を買いました。
また教科書やプリント類を整理できるようにまとめられる棚なども揃えました。

上記もやってよかったことでしたが、私が一番おすすめしたいのは無印良品のアロマディフューザーを買うことです。

これで好きな匂いで満たされながら勉強していました。
値段も手軽でとってもいいですよ。
私が好きでよく使っていたのはラベンダーとグレープフルーツでした。
朝はグレープフルーツで夜はラベンダーってのがルールでした笑

以上が勉強環境を整えることです。

そしてこっちの方に悩んでいる方が多いと思うのですが、
勉強時間を確保する環境を整えることです。

社会人になってまだ3年目の私ですが、施工管理をやっている以上業務時間は長いし、土曜出勤もよくあります。
そんな中で私がまず行ったことは上司に「今年で受かるから協力してほしい」とお願いすることでした。
お願いした上司は来年定年を迎える方で、その方の若い頃は今とは比にならないくらいキツい労働環境だったそうです。
予想通り、そんなん仕事終わってからやればいいと言われました。

そうです。最初は協力を得られませんでした。しかしそんなんで諦めてたまるかと思った私は(学費入金済み)本気で取るんだという気持ちを見せるため、仕事してる中で試験につながりそうなことは質問し、また休憩時間等は勉強しと、やる気があることを見せつける工夫を重ねました。

そんなことを続けているうちに自然と認めてくれたのか、「勉強はどうだ」とか、「休みいるか」など上司から声かけしてくれるようになり、とても協力的な環境へ変化させることができました。

仕事の鬼みたいな人でしたが、「本気で今年取るんだ」という姿勢を見せたことがいい環境を作れた要因だと思います。

職場の環境に悩んでいる人がいるのであれば、まず、本気なんだと伝えてみてはいかがでしょうか。

ちなみにその上司とは部署が変わってしまい、今は他現場でお互い働いているのですが、合格した報告は親より先にその上司に電話しました。
すごく喜んでくれて僕は泣きました笑(バレてなかったと願いたい)


各教科の勉強方法


計画・環境・法規・構造・施工と分野ごとに分かれていますが、まず力を入れた方がいいのは法規です。

法規

5科目の中で配点が最も高く(30点)唯一本試験で満点取れる可能性がある科目だからです。
法令集に載っているから後回しでいいやなんて思ってる人がいたら本当に直前で後悔しますよ(受け売りです)

私はそれを知っていました。
だから今回はこの章のトップに持ってきているのです。

「法規は暗記科目だ」

こうおっしゃる先生や受験生がいると思います。
でも私は少し言葉が不足していると思います。
私なりに解釈するならこうです。


「法規は法令集の引き方を覚える教科だ」

答えは全て法令集に載っています。でも試験時間は短いです。
なのでこの項目はどこを引けばあるんだということを覚えるのです。

目次の目次を頭の中に作るのです。

キーワード検索をできるようにしましょう。そのためには法令集の目次にもマーキングすることが大切です。
でもマーキングをしすぎるとごちゃごちゃになってしまうので普段使わないペンで丸つけるくらいがちょうどいいです。

その作業をすることで、試験中に
あ。この問題マーキングしたぞ!ってなります。
そしたらその問題は勝ちです。

キーワード検索できるようになるためには繰り返し繰り返し法令集を引くことが大切だと思います。
これは前やった問題だから、誤選択肢なの暗記しているから
なんて言って引く練習を怠った人は法規で足切りを食らいます。

これは5月くらいに気づきました。
まだ1月です。全然間に合います。

構造

多分多くの人が躓くのは構造ではないでしょうか。

私が学科試験何に一番時間かけたかと言いますとこの構造だと思います。

正直計算に躓いている人がいたらそれは甘いです。
解く量が足りません。過去問等を何度も何度も解いて解き方を暗記しましょう。
計算むずかしいからと言って捨てると100%落ちますよ。

私は文章題の方にとても苦戦しました。まず何言っているのかがわからない。笑

実務経験ない方はほぼみんな同じだと思います。

構造の乗り切り方法は2つだと思います
1.過去問を解きまくって問題と周辺知識を暗記する
2.原理を突き詰めて考える

私は最初2で頑張ろうと思いましたが、無理でした。
1級建築士を合格するためなら正直1でOKだと思います。
私は途中でシフトしました。

構造は難しい分過去問の割合も多いように思います。
なので1で対応可能です。

正直原理わからないまま資格取得してしまいましたが、割り切りは大事です。
目標はなんですか?
構造を完璧に理解することでしょうか。きっと違いますよね。

計画

令和3年度の学科試験は計画が鬼門でした。

20問中14問が初出題と難易度MAXでした。ここに足切り食らった人が多かったのではないでしょうか。

初出題の問題で点数はなかなか取れません。
特に作品問題は世界中にある膨大な有名建築が試験範囲ですから対策の仕様がないように思えます。

ですが初出題のものがいくらあろうと過去問で対応できる問題(作品含む)は確実にあります。(膨大ですが)それを潰しさえすればなんとかなります。

計画は過去問です。
14問の初出題と言っても14問×4肢=96肢全てが初出題ではないです。
過去問でいかに選択肢を絞って回答できるかが大事です。
4肢全てわからないと正答確率は25%ですが1肢でも知っていると正答確率は33%になります。
運よく知っている問題が正答肢である可能性もあります。

私が今回計画で13点取れはのは運と言っても仕方ありません。
でも確率を高めた運なのです。

過去問を全部答えられたら9点は取れる試験でした。
てことは後1点足りないじゃないかと思うかもしれませんが、4択なので11問中単純な確率で2問は当たります。
私は今回そんな感じでした。

全ての選択肢が初出題の作品問題なんて出た時は笑ってしまいました。
どう考えてもわかりませんからね笑

計画は範囲も大きいしカタカナや数値が多いですが繰り返しやることで覚えましょう。あとは自分のパーソナル寸法で実際に測って見ましょう。

自分の掌を目一杯広げた時の寸法把握していますか。
これが結構助けてくれますよ。

私は200mmでした

環境・施工

最後になったこの科目たち。
正直勉強方法についていうことはあまりないのです。

ご存じ暗記科目です。
ただひたすら暗記する。

特殊なことは何もないですが、おすすめは隙間時間で勉強することです。
この2つの科目は知らなかった語彙ノートを作っていました。

問題を解きつつ、知らない項目は書き出し、調べノートにまとめていました。
隙間時間に見返したりで記憶の定着を測りました。
最初に言った現場の隙間時間で勉強してたのは主にこの2つです。

あと記憶の定着としておすすめなのが
環境手法などはネットで参考建築を探したり
施工の工法などはYouTubeで実際に見ることです。
意外とこれが効果ありでしたので気が向いたらやってみてください。

目標設定

1年以上ずっと勉強するのはとても苦痛だと思います。
そんな中僕がメンタルを保つために立てていた目標設定をお話しします。
僕の目標は模試を使った目標になっているので独学の方は少し立てづらい目標かもしれませんが、ご容赦ください。

大目標
一級建築士になること

中目標
模試で設定以上の点数を取ること

小目標
1週間で学校除き、20時間以上勉強すること

これを常に掲げていました。

小目標の週20時間勉強は土曜出勤の私にはなかなか厳しい目標でした。
ですがこれを毎週達成してこその中目標、大目標なので時間はなんとか確保しました。

中目標はもっと具体的に点数にこだわりました。
     目標  実際
模試1  80点 ⇨79点
模試2  90点 ⇨101点
模試3  100点  ⇨108点
総合模試 110点   ⇨106点

達成できた回とできてない回それぞれありましたが、模試2の101点が私の中で1番嬉しかった記憶があります。
4月末でした。
この4月末に立てた短期集中目標がありました。
「GW11連休110時間勉強する」
この目標も達成したからこその合格だったと思います。

大目標
小目標も中目標も全てはこのためにあります。
勉強することが目標ではありません。1級建築士になることが目標です。

私は学科の勉強期間に日記をつけていました。
冒頭にはいつもこう書きました。

「1級建築士になる」

日が経つにつれこう変わりました。

「絶対1級建築士になる」

終盤はこうでした。

「今年絶対1級建築士になる」

自分に暗示を掛け続けました。
これもとってもおすすめです。

自分が想像した通りの結果にしかなりません。これはアドラーの心理学です。

最後に

長々と読んでくださった方、本当にありがとうございます。
書いた甲斐があります。

1級建築士試験の学科試験はやった人が受かってやらなかった人が落ちます。
それは不変です。

1年しか受けていない私ですが、資格学校に通う人を見てそう思いました。
本気でやった人だけ受かっていました。

宿題やってない人。点数にこだわってない人。講義中寝てる人。何年目か知らないけど既受験者だからって余裕かましていた人は全員もれなく落ちていました。

「土日の休みが消え。夏休みが消え。冬休みが消え。友達が遊んでいる時に練習してた。だから今がある。」
これはあるメジャーリーガーの言葉です。
ここまで頑張ったって言い切れるほど勉強しましたか。
私はこの言葉が染みるくらい勉強したと自負しています。

1級建築士は合格までに1000時間の勉強時間が必要とされています。

計算はしていませんが、学科だけで私は裕に超えていると思います。
そのくらい勉強しました。


これを読んでくださった方が自信持って勉強したぞと言い切れるくらい勉強して、結果出して、次の製図に進んでくれることを願って。

ここまで読んでくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?