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読書感想文『四つの署名/コナン・ドイル』

遂にミステリー小説初心者はコナン・ドイルにも手を出しました。
今回は、コナン・ドイル(著)・駒月雅子(訳)・四つの署名の感想を書いていきたいと思います。

作品情報:

概要:

メアリー・モースタンに不思議な贈り物と手紙が彼女の元に届いた。
差出人の元に、シャーロック、ワトスン、メアリーの三人は赴き贈り物と手紙の意味を知ったが、送り主の兄が殺されるという現場に居合わせてしまう。

感想:

元々はシャーロック・ホームズは読む予定でしたが、何から読めばいいのかわからなかったため、二の足を踏む状態でした。
今回、四つの署名を選んだの理由として緋色の研究をお試しで読んだ時にドラマ「シャーロック」(注1)を思い浮かんでしまい、読む気になれなかったからです。

最初の行でホームズが薬を使用し、脳を活性化させている事から始まります。
このシーンを読んで思ったのが、ドラマ「エレメンタリー」(注2)のホームズでした。
こちらのドラマでも薬からリハビリしている設定があり、ちょっとデジャヴを感じましたね。

そんなホームズの下に不可解な状況に置かれたメアリーが訪れ、メアリーは新聞広告に自分を探している人がいる事と名乗り出たら「真珠」が定期的に贈られてくる事、そして遂にお会いできないかという手紙が届いた事を話します。

彼女の話に興味津々なホームズはさっそく待ち合わせの場所に三人で向かう事にしました。
そこで、差出人不明の送り主の従者に連れられて、三人は『サディアス・ショルトー』という人物に会う事になる。

サディアスはメアリーの父親の件、そして自身の父親が所持しているお宝の一部はメアリーが受け取るべきだと主張し、サディアスの兄に会うことになった。

しかし、サディアスの兄『バーソロミュー・ショルトー』は何者かに殺されていた。
不可解な事件現場をホームズは警察が来るまでの間に一通り調べていった。途中までは、ホームズの推理は的確だったのに犯人に煙を巻かれてしまったり、イライラしたり、息抜きしたら思いついたように行動したりと相変わらず奇想天外な捜査をしているなと思いました。

犯人を捕まえることがホームズにとっての目的というより、真実を突き止めることに重きを置いているのかなと感じました。
もしくは、自分の推理が当たっていたかを確認したがっているという印象は受けました。
この辺は少しドラマの影響がありますね。

しかしながら、最後のホームズに何が残るのかというワトスンの質問に対しての返答が何とも言えない虚しさはありました…。
天才すぎる所以なのか、それともホームズ自身も自分の脳について理解しきれてないのかなと感じました。

注1:
「シャーロック」はイギリスが作成した原作寄りの現代版ホームズドラマで、舞台は現代のロンドン。
ホームズ役は「ベネディクト・カンバーバッチ」
ワトソン役は「マーティン・フリーマン」

注2:
「エレメンタリー」はアメリカが作成した現代版ホームズドラマです。
正式名称は「エレメンタリー ホームズ&ワトソンinNY」で、舞台は現代のニューヨークで、ワトソンが女性になっています。
ホームズ役は「ジョニー・リー・ミラー」
ワトソン役は「ルーシー・リュー」

イギリス制作のシャーロックで主演を演じた、「ベネディクト・カンバーバッチ」さんは、「ドクター・ストレンジ」役でおなじみですね。
また、ワトソン役の「マーティン・フリーマン」さんは、ホビットで「ビルボ・バギンズ」を演じています。

エレメンタリーは、シーズン1は結構、薬漬けのほうが強調されています。
また、ワトソン役の「ルーシー・リュー」さんは、「チャーリーズ・エンジェル(2000年公開版)」に出演されています。

どちらも面白いので鑑賞してみてください。

今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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