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感情記-筆者:リズム

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日常のこと
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#詩

曇り空の詩

曇り空の奴とはどうにも関わりづらい。 よく一緒にいるって思われてるんだろうけど、特に話す…

夏のすべてに額縁をはめこんだような日

眠れない夜もそりゃああるからさ、 夏のすべてに額縁をはめこんだような日に、 くたびれた顔を…

夏のドライブの詩

車に乗る。暑い空気を追い出すべく、エアコンを最大にする。 一番、雲が夏の方角へひたすら走…

川が流れるように生きてる

色のない雑草や、散らかった部屋とか、廃れた商店街、錆のついたナイフみたいな、寂しさに含ま…

好きな音だけ聴いていたい

ジリリリ!!! はぁ… モソモソ、ギシッ…トッ はぁ… トンッギートンッギートンッギー、、、 ガラ…

元気予報(雨)

はぁ…とため息をつく。 帰っても散らかっているままの心、 ウロボロスな脳みそ、 常夜灯の中…

11月の詩(うるさい)

11月の悲しいが、三百幾日かぶりに声をかけてきた。 僕は見渡して、11月の嬉しいはどこに行ったんだと聞いた。 お前らは大体一緒だろうと。そして大概俺はお前には興味ないんだと言った。 悲しい顔をした11月の悲しいはあれから声をかけてこなくなった。 お陰で僕は月と日をただ歩いていくオートマタに成り果てたのだ。 行き道のふちに、なんちゃらとかいう詩人の言葉が石に掘ってあったから、僕はわざわざ木の枝を折って、土を被せて隠してやった。 詩人なんてものは大概呆けだ。自分の気持ちが人に

夏のドライブの詩(旧)

車に乗る。暑い空気を追い出すべく、エアコンを最大にする。 一番、雲が夏の方角へひたすら走…

君とか愛とかなくていい

君とかあなたとかすぐ言ってお終い そういう歌が嫌いだった 君に不満はたくさんあるし、あなた…

日記みたいな詩

自動操縦の会話 歩き疲れて全てが怠惰 髭を生やした長髪の青年 飲食店のバイトを転々と、増え…

さみしさが埋められないなら

今月が終わって、うまくバイトを辞められたら、そしてその時になってもまだ辛かったら、眠って…

創作意欲の詩

感情のひとつひとつを記す。 例えば、知らなかったこと、新しく知ったことを記す。知らなかっ…

5/20の詩

起きたのは暮六つ 線路と列車の摩擦に起立 ああそうか 窓を開けていた 暑いから のっそりと動…

失踪準備(だったもの)

「…決めた、俺明日失踪する……!」 ため息と涙でしわくちゃになった布団から顔をあげた私は、背中をさすってくれていた彼女にそう告げた。 ──から始まる文章 リズムと言う名の私は失踪しようとしていました。 祖父母の遺産と筆記具だけ持って、遠いどこかで詩を売って野垂れ死ぬ予定でした。 しかしそれは躁と鬱が混ざったこの世のどこからも逃げ出したい気持ちが根源で、一晩経った私はすっかり冷静に意気消沈していました。 「こんな詩に価値があるわけない」 失踪することすら出来ない私は働く気