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世界一のホテルのサービス、予想以上

1泊85,000円のリッツカールトン京都に泊まった私。

すでに絶対にすべらないであろうネタを3つは持ってるので十分満足したかなぁと思っていた。


しかし、最後の最後に世界一のサービスと言われることに納得する体験をした。


リッツカールトン編、最終回。


夕食を食べ終わる頃、受付を担当したコンシェルジュが私に話しかけにきた。


「佐原様、良ければご夕食後にホテルをバッグに写真を撮りに行かないですか?
鴨川を挟んでバッグに当ホテルを移すとすごく映えるんです。」


断る理由もなく、コンシェルジュの提案を了承した。


私とコンシェルジュ、女性スタッフとオールジャクソン号でおすすめの写真スポットに来た。


鴨川の奥に堂々と聳え立つリッツカールトン京都。


1泊85,000円のオーラは十分にある。


コンシェルジュが「The Ritz Carlton」と書かれた旗を持ってきてくれており、「これで愛用の自転車と佐原様とこの旗で写真を撮れば、日本一周中にリッツカールトンに泊まったという証になりますよ」と言ってくれた。


公式にオールジャクソン号とリッツカールトンがコラボした写真。


美しい。


写真を何枚も撮り、大満足で部屋に帰った。


次の日の朝、チェックアウトをした後担当のコンシェルジュが外で待っていた。


「佐原様、こちらは私達からの応援です。」
と言って渡されたのが手作りのしおりだった。

文字も一つ一つ色紙を切って張ってあり、このしおりを作るのに思いを込めて時間を使ったのが可視化されている。


中には京都の地図とその日出勤されていたホテルマンやシェフなどの手書きメッセージが書かれていた。


すごくうれしい。


「こういうサービスを全員にされてるんですか?」と私は質問した。


「いいえ、全員にはしてません。
私達はサービスにマニュアルがないことがマニュアルです。
リッツカールトンは舞台です。私達もその舞台に出てる演者であって、主役のお客様をどうやって幸せにするのかを考えて、行動に移します。
今回は日本一周中ということで、形にも残る物を佐原様にプレゼントしたかったんです。」と言われた。


本当すごいなぁ。


サービスにマニュアルがないことがマニュアル。


私もそうあるべきだなぁと思った。


靴磨きの際に目の前にいるお客様は一人一人違う。


話を聞いてほしい人もいるし、話を聞きたい人もいるし、ただ靴磨きを見たい人もいる。

「この人にはどんなエピソード話をすると持ち帰ってもらえるだろうか」と見定めて、一つ渾身の話をする。


目の前のお客様が最も喜ぶサービスをして行こうと思った。


1泊85,000円。

ディナーで25,000円に朝食が8,000円。


しかし十分に元を取った。


40歳になってある程度稼げるようになってから泊まるリッツカールトンと、今のお金がない時に泊まるリッツカールトン。


後者の方が学びの吸収率が比べものにならないほど高いと思う。


「次はちゃんと稼げるようになって、家族でまた戻ってきます」と言ってリッツカールトンを後にした。

リッツカールトン編、完


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