問いかけって大事、っていう話。

今日はどんなことして過ごしてた?

オンライン授業が始まる前、何気なく喋っていた話題。

「え~何したかな~?」

「今日はずっと勉強してた~」

「今日は手品してたよ!」

「今日はなんにもしてな~い」

「今日は絵を描いてた~」


本当に何気ない日常の会話です。

そんな中、ふと思いました。


「なんにもしてない」って何だろう?って。

聞いている側としては、え~そんなこと無いやろ~って言いたくなっちゃいます。

朝起きて、ご飯を食べて、、、

なんにもしてないことはきっと無い。でも、そうやって答える裏側には、なにがあるんだろう。


そこで、ふと気づきました。

多分この「なんにも」の裏側には、違う意味が含まれているって。


それは、「何かいつもと違ったことをしたかどうか」です。

つまり、(いつもと違ったことは)なんにもしてない、ということだと思います。


何故か。

それはきっと、僕の問いかけに問題がありました。

子どもたちにとって、答えにくい聞き方をしちゃっていたんですね。


「今日はなにしてたの?」が「今日はいつもと違って変わったことをしてみたの?」というメッセージとして伝わっていたんです。


だから子どもたちにとっては、凄く答えにくい聞き方をしてしまっていたんです。

子どもたちが意見を言いにくいときや、答えられないときは、その子自身に問題があるんじゃなくて、やっぱり問いかける大人側に問題があることが多いのかもしれません。

その子にとって答えにくい問いかけをしてしまっていたり

答えたいことと違う問いかけをしてしまったり

分かりにくい問いかけをしてしまったり

そもそも答えたくないっていう場合もあるかもしれませんが。


その結果、生まれてくるのが、きっと「なんにもない」という答えですね。


「なんにもない」と子どもたちが答えているときは

「答えにくい聞き方」をしてしまってないかって考えるチャンスかもしれないです。


夜、学校であったことを聞くとき

「きょうはどうだった?」

「今日は何したの?」

「今日は何の授業があったの?」

「今日の授業で一番面白かったのはどの授業だった?」

これだけでも答えやすさがかなり違ってきますよね。

どれが一番答えやすいかというものではなく、相手によって答えやすさは変わってくると思います。


実は、これ全部同じ種類の質問なんです。

質問って大きく2種類あるとされています。

◯1つ目は、YESかNOで答えられる聞き方。

 これは、閉じた質問(closedクエッション)と言います。

◯2つ目は、自由に答えられる聞き方。

 これは、開いた質問(openクエッション)と言います。


全部、開いた質問なんですね。

でも、僕はこの開いた質問が結構好きです。


とくに気持ちを聴くときには、なるべく開いた質問をするようにしています。

私達の心の中って、YESかNOで聴くようにしています。


反対にあんまり好きじゃないのが、、、

「今日は楽しかった?」という質問です。

なんだか、楽しかったって答えなきゃいけない気がしてきます。

それに、1つの活動の中には、楽しい時間も、退屈な時間も、嬉しかったことも、悲しかったことも、色々隠れているはずだから。

それを全部、0か100で、無かったことにされちゃう気がして。


よく使うのが、数字や体で表現してもらうやり方です。

クックチェックなんて言われているやり方ですね。

親指を出して、その角度によって、今の気持ちを表現したり。

%で言ってもらったり。


色々やり方はあるかと思います。

それでも、問いかけって大切だと思いました。


おわり







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