3回目投稿_HIVは唐突に

皆さん、こんばんわ。
このサイトでの投稿も3回目。
少しずつ慣れてきました。前回は私がゲイとしての性が芽生えた話をお伝えしました。今回は、私を表すもう1つのキーワード、ソーシャルマイノリティに関してお伝えします。

私は障害者です。私はHIV陽性であり、後天性免疫不全症候群という慢性疾患を患うようになりました。この病は残念ながら完全に治るということは、現代の医学ではまだありません。

HIV陽性の判明は突然で思いもしない形で分かりました。
昨年の5月に喉に違和感を感じた僕は耳鼻科へ。詳しく検査を頂いたところ正中頸のうほう症という診断を受けました。のどにふくろ状の組織があり、そこに細菌などが入り込むと水風船のように袋が膨らんでしまい、結果、喉の気道を塞いでしまう恐れがあるもの。というものでした。主治医の勧めで、その、ふくろ状の組織を取り除く手術を受けることに。
しかし、術前検査の血液検査で、異常が見つかりました。

主治医からは、「落ち着いて聞いてください。貴方はHIVに感染している可能性がある。きちんと専門機関で確定診断を出すようにしますので、分かりましたらお知らせします」と言われ病院をあとにしました。その後の焦りや不安感は半端なかったことを今でも覚えています。

そして、その連絡はいきなりでした。
日中帯、会社で仕事中に電話が鳴り、取ると病院からでした。「確定診断が出ました。残念ながらHIV陽性、しかも数値的にかなり悪い状態です。専門医がいる病院を紹介しますので今日その病院へ行ってください」
頭の中は真っ白でした。言われるがままに紹介された国立の某病院へ行き、専門医から説明を受けました。「かなり進行されているようです。貴方の体内には、HIVウィルスが約50万個居てウィルスと戦ってくれる免疫細胞数を表すCD4の値が90というのは、非常にまずい。健康体の方でこの数値は、およそ1200〜1600ですから、いかに貴方の数字が低いかわかるでしょう。この数字ではいつ、AIDSを発症してもおかしくありません。直ぐに治療に取り掛かりましょう。」

まさか自分が…と思いながら過去を振り返り、数ヶ月は懺悔の日々。特に親に対しては不甲斐なさを強く感じ、自責に押しつぶされそうになりました…

心理士さんやソーシャルワーカーさん、薬剤師さんや担当看護師さんのお力を借りて、障害者手帳の申請、高額医療の申請、心理緩和、薬剤に対する注意事項など、様々なことを教えていただきました。

1回の過ちが、一生を変えてしまう可能性があるということ…
多くのHIV患者は、性的行為をきっかけに感染されています。この病の恐ろしい所は、潜伏期間が3年〜5年と長いこと。その間に少しずつ免疫細胞を破壊し、気付いた時には手遅れとなってしまう可能性があることです。

悲しい思いをしない為に、皆さんも検査を受けてみてはいかがでしょうか。まだ、今の医学では完治まではいきませんが、ウィルスの増殖を抑制し進行を留めることは薬の力で可能です。だからこそ、早期発見早期治療がカギとなるのです。
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