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6. 「赤ちゃんと うま味、、、食育の話。」

ワンポイントアドバイス6

「食育」、、、2005年に制定された食育基本法。
定義は
「食育とは生きる上での基本であって、知育、徳育、体育、の基礎となるものであり、さまざまな経験を通じ“食に関する知識と食を選択する力”を習得し健全な食生活を実践できる人間を育てるもの」
目的は
「現在及び生涯にわたる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与する」

ふむふむ、、、なんだか回りくどい。
分かるような分からないような、、、要は食生活は大切だぞ、、、ということ😅

●さて、赤ちゃんと うま味 、、、食育の話。

Drシャロン・モアレム著「最高の食事法」によれば、ヒトが最初に知る味は “うま味” 。
お母さんの羊水にはぎっしりと うま味 が詰まっている、、、
そして母乳はグルタミン酸がたっぷり、、、。
赤ちゃんが初めて知る味が “うま味” だなんて、ちょっとビックリです😀

この “うま味” は料理の美味しさを測る為の味。
ですが本来、ヒトが生きる為に必要とする大切なタンパク質の味なのです。
この味を脳が感知することで体内で起きる様々な働きを円滑にしてくれる、、、。

生きるために必要なこの“うま味成分” 、、、食べたくなるように 欲しがるように、、、
もしかしたら、その為に “美味しいさ” という感覚があるのかもしれませんね、、、😀

●離乳食から始まる子供の食育~そして健やかな将来へ。

「離乳食にうま味を上手に取り入れる」
子育て中のお母さんならばよくご存知の話かもしれません🙇
アレルギー反応など様子を伺いながら上手に“うま味”を取り入れて離乳食を進めていく。

うま味を取り入れる目的には離乳食の味に飽きさせない、、、
少しずつ味を変える事で赤ちゃんにしっかりと食べてもらえるようにする。
そんな意図もあるようですが、健康的な発育と味覚形成にも大切な取り組みです。

●うま味と肥満についての研究。

もう一つ知っておいて欲しい事があります。
“うま味成分 ”を感じ取る感度をより高める事で、健康的な味覚と脳の働きの形成につながるのではないか、、、ということです。
食べる量の適量や調整を感知する脳の働きが高まる。
うま味成分をより感知することで満腹感や満足感、そしてそれは腹持ちにもつながっている。
これが「太らない脳」の仕組み、働き。
「太らない脳」の形成は将来ずっと健康に寄与していくのです😅

成人に対する調査研究によれば うま味成分 に対しての感度が低い人ほど肥満の割合が多い。
そんな調査研究の結果があります。

その割合の数値は驚くほど明確な差異、、、👇

うま味感度の高い人グループでは「肥満の割合も甘味の嗜好性も著しく低い」
うま味感度の低い人グループでは「肥満の割合も甘味の嗜好性も著しく高い」
(調査対象者全体数の中の割合)

この傾向の意味するところはおおよそ察しがつきますよね😅

もちろん、疲れた時にはちょっと甘い物で気分転換、、、
それはそれで脳がブドウ糖を必要としている時ですから気にしない👍

●うま味成分に対する味覚感度を高める?

味覚形成が成されていく小さなお子様のうちから “うま味成分” を日常の食事に積極的に取り入れるのが1番の方法。
そういった意味合いでも離乳食にうま味成分を取り入れるのは理に適っているという事です。

濃い味付け、塩や砂糖、調味料主体の味付けではなく うま味 を取り入れた穏やかな味付け主体のの食習慣によって“うま味成分”に対する味覚感度は高まります。
それは大切なお子様の健やかな成長と将来の健康を守る事にもつながっている、、、。
そうした食習慣が身につく事が健康の基礎となる、、、大切ですよね😀

👶育児は本当に大変(自称、元祖イクメンです)
時間を問わず常に向き合わなくてはならない、、、
お母さん、イクメンお父さん、本当に日々ご苦労様です😔

「食育」はなにも“子供達”だけに当て嵌まる、子供達だけに必要な考え方ではありません。
全ての人にとって大切な健康人生の礎になる考え方です。

敢えて子供の食育の大切さをあげるなら、定義や目的にあるような回りくどい意味ではなくシンプルに以下の2つの点があると私は思います。

一つは目に見える体の健康的な発育と健康維持。
一つは目に見えない健全な人間性の発育。

食育の育は、育むです。
食を通じて親子家族の信頼と愛情を育む、そして社会生活の中において健全な生活が送れる心身を育む、、、やがてそれが健全な人間形成につながっていく。

私はそんな風に思います。
その中心にあるのは お母さんお父さん 家族の手作り料理なのかもしれません🙇



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