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日々思うだけ#6「アンチ完璧主義」

こんにちは、霧谷 海兎です。今回のテーマは完璧主義です。皆さん完璧ですか?僕は完璧です。嘘です。欠けてるところが多くてどこが欠けてるかもよく分かりません。まあ僕に限らず人間なんて大体そういうものだと思います。だからこそ、完璧なものに惹かれるのだと思います。これは才能とかに関しても言えることで、多くの人は天才的に何かができるわけではありません。だからこそ天才に惹かれ、そして持ち上げるのでしょう(同じぐらい嫉妬したり叩いたりもしますが)才能や環境の話に関してはまた今度の機会に譲りましょう。

完璧主義は善か悪か

皆さんは何かについて完璧にこなそうと考えたことはありますでしょうか。常に完璧を目指す完璧主義の人はなかなか少ないと思いますが、そうでなくても何かの対象に対して完璧を目指すことは時たまある人が大概でしょう。例えば、ゲームの完全クリアとか。娯楽以外でいうと、掃除は必ず正しい部屋の状態を保っていないと気が済まないとか、テストは満点じゃないとダメとか、勝負ごとには常に負けたくないとか。

さて、それでは完璧主義は良くないことなのでしょうか?アンチ完璧主義と書いておきながらなんですが、僕はそこまで悪いことではないと思います。ゲームで完全クリア目指したり、部屋を同じ状態に保っておきたいといったことは、普通より時間がかかるぐらいでデメリットはあまり大きくないでしょう。ゲームの例で言えば、あえて制限を設けることで、娯楽の楽しみを普通以上に引き出せているとも言えます。

完璧主義がデメリットを伴う場合

しかし、どんなことに対しても完璧主義というのは実生活で困る面が確実に出てきます。そのあたりは以前、バランス思考の話やグラデーション思考の話で書きました。分かりやすさやはっきりしたものを追求することには、デメリットを伴う場合が多くあります。

例えば、勝負ごとに絶対に負けたくない人はどういった行動をとるでしょうか。自分の力を高めるでしょうか。確かにそれができる人も多くいると思います。しかし、自分が一番優れていない限り、それでも敵わない相手はどこかには存在します。というか一番優れていても負けることだってあります。プロスポーツの世界で考えてみても、負けたことのないプレイヤーはいないでしょう。

このように力を高めても、負けないということは非常に難しいです。ですが、簡単に負けを回避できる方法があります。それはそもそも勝負をしないことです。失敗を恐れるあまり挑戦や勝負が出来なくなることは大きなディスアドバンデージになります。

勝負から避けてしまうことのほかにもう1つ大きなデメリットがあります。それはもうどうにでもなれ効果です。例えば、全10回各10満点のテストがあるとします。Aさんは、高得点を目標(だいたい90点前後以上)にしています。一方でBさんは満点を目標にしています。どちらも5回までは満点でしたが、第6回のテストが難しく、2人とも8点の得点にとどまりました。Aさんにとっての成功は高得点なので、Aさんは第7回以降頑張って高得点をキープしようと頑張ります。しかし、Bさんの目標は満点なので、Bさんにとって既にテストは失敗です。人間は掲げていた目標が達成できないとなると、途中で手を抜きます。これがもうどうにでもなれ効果であり、結果にかなり悪影響を与えます。完璧主義であることは、このもうどうにでもなれ効果が起きやすくなるということでもあります。

おわりに

完璧主義はそれそのものが悪いものではありません。完璧主義者が一定数いることは、社会にとっても重要なことでしょう。しかし、個人としては、完璧主義でいることがデメリットになる局面も多々あります。そうした局面で完璧主義に囚われることなく、実利を考えて行動できるようになること。そして失敗を許容できるようになることが大事だと思います。

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