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初めてインタビューを受けてみた。

「まさに私が言いたいことが凝縮されていてうれしかった」
「私の思いを余すところなく、わかりやすくまとめてくれてありがとう」

 
 


記者時代、取材相手に記事を喜んでもらえたことはありがたいことに何度もある。


もちろん、特にインタビュー記事などは相手の言葉で思う存分語ってもらった中から軸となるところ、真意の部分を逃さないように、過不足なく端的に、しかし思いに乗る熱さは失わないようにまとめるよう常に意識してきたつもりだ。


でもその「ありがとう」は、どこか社交辞令の範疇を超えない「ごあいさつ」程度かなって思ってた。「掲載されてよかった」とほぼ同義語の。
 


でも違うのかもしれない。 
本当にうれしかったのかもしれない。
 
 
 
 



15年間取材する側だった私が、今回初めてインタビューを受けてみた。

インタビュアーは、チャゲアスファン界隈ではすっかりと有名なライター・s.e.i.k.oさん。


ASKAさんご本人のblogにも何度か取り上げられており、ご存じの方も多いと思う。


その彼女が“ASKAファン”にスポットを当てて紹介している「点光源」と題したインタビュー連載で取り上げてくださるという。
 

この連載は私で10人目だ。 
 
 
過去9人の記事ももちろん楽しみに読ませていただいていた。だからこそ、最初にお声がかかった時、正直戸惑った。
 

「私、エッヂのきいたファンでもないですがいいのでしょうか?」と。

 

 
どこの世界も同じようなことは起きていると思う。

推しの活動が長くなればなるほど、ファンの数も増え、歴の長いファンも多くなるほど、「ファン界隈で有名なファン」というものが存在し始める。
 
 
ある意味、これまでに紹介されてきた方々はファンの中でも有名な、その存在が少なくともSNS上ではかなり知られているような方たちばかりだった。
 
 


一方私はどうだ。
ファン歴こそ30年の長さを誇るが、特段ファンとして目立つことは何もしていないし、もちろんご本人にも一切認識されていない(せつねっ😢)。

そんな「ごく普通の」いちファンの私を取り上げてもおもしろいことなんてあるかしら?と。


表立った活動をしている人だけがファンなのではない、ぜひお話聞かせてほしい、との温かいお誘いに図々しくも乗っからせていただき、曲折を経て本日、記事が公開された。
 


話を中盤に戻す。 


今回取材されること、それが記事化され人の目に触れることがこんなにも照れくさく、そしてうれしいのだと、当事者になり初めて知ることができた。

本当に、素晴らしい経験だった。


s.e.i.k.oさんのインタビューは、まるでファン仲間が推しへの思いを自由に語らうような、そんな自然体の時間だった。あまりに「普段着」の言葉すぎて、記事として成り立つだろうかなんて心配は杞憂に終わった。

まさに、思いをしっかりとくみ取ってくださった。


ご本人の目にもし、触れる機会があるならば、「こういう応援の仕方をしてるやつがいる」くらいに思ってもらえたらうれしい。


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