決行でも中止でも

危機管理意識の低さは自認している。
「楽観的」といえば聞こえはいいが、要は最悪の事態を想定する慎重さが欠如しているのだろう。ありがたいことにこれまでの人生、最悪の事態はうまいこと避けながら大事に至らずに生きてきた。
だからこそ、「大丈夫、大丈夫」って根拠もなく能天気に思えてしまうのだろう。


だがしかし。
そう悠長にしていられない事態となってきた。


連日、あることないこと、尾ひれはひれがついて広まっているコロナウイルスの話題。人間の体温が36度近くある大前提すら急に丸無視され、「27度前後の熱でウイルスが死滅する」とかいう都市伝説レベルの話まで拡散される始末。

玉石混淆…もはや“石”情報のほうが多い気がする現状において、ことさらに不安がる必要はないと思ってしまう。
もちろん高齢者や基礎疾患のある人など、コロナならずとも高リスクな方たちはまた別の話。あくまで、普段普通に生活している健康体の人に限って言えば、一般的な風邪や肺炎、インフルエンザだって罹患することもあるけれど重症化せず治癒に至る。万が一、コロナウイルスに感染しても、安静にし数日療養すれば回復に向かうのでは…?だから、そんなにもおびえる必要はないのでは…?

…って、危機管理意識が低すぎるだろうか。


個々の自衛は個々の危機管理基準をベースにすればいいと思う。
ただイベント開催の是非は一人だけの問題で済まないから悩ましい。


3月20日、ASKAさんのライブをきっかけに人生で初めて熊本に上陸する予定だ。もちろん、チケに加えエアもホテルも手配済み。
ただ、ここにきて大規模イベントは自粛の流れだ。
見られるはずのライブが見られなくなることは、単純に寂しい。
けれど大ごとになってからでは遅いし、結局アーティストが矢面に立たされその責任を取るはめになる。そう考えたら、やはり中止が濃厚なのかもしれない。


私は決行にしろ中止にしろ、その決断は最善策だと思うから甘んじて受け入れる。


思えば、ASKAさんはこれまでもいろいろな局面を迎えながら、
本人の言葉を借りれば「ラッキーで」最善の道を進んできた。

今ツアーだけにしぼっても、
①発熱により大阪公演が急遽キャンセルになるも追加公演用に同会場押さえていて振替ができることになった
②シューティングをここまでコロナが激化する前の2月上旬に終わらせた
二大ラッキーに恵まれている。


だからどっちに転んでもきっと最善で、
「こうなったからこそ」と思えるような形になっていくに違いない。


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