恐怖の四次元スライム

sori

四次元スライム


四次元方向に可動性を備えたスライム。

不定形なのはもちろん、第四軸方向に移動することにより、大きさも自在。
三次元にとっては神出鬼没。第四軸方向から獲物の体内に侵入し捕食する。
三次元の生物はいきなり体内を好き放題に食い荒らされてしまうのだ！



と、妄想を繰り広げているうちに立ち返る。
四次元生物は三次元生物を食べるのか？
我々は二次元を食料とはしていない。
あなたは、限りなく薄いものより薄いものを美味しく頂けるだろうか。
同様に四次元スライムも我々に捕食価値を感じることはないだろう。



――捕食価値に限っては。
我々は三次元未満に多くの価値を見出している。
薄ければ薄いほど価値を持つものが多くある。
三次元でないからこその価値がそこにあるのだ。
我々は今もこうして三次元未満を大量消費しているではないか。
ともすれば、三次元以上に三次元未満を消費しているのではないか。



果たして四次元スライムは今、どんな目で三次元の私たちを見ているのだろうか……

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