『サレンダードワイフ』を参考にして、夫に家計管理を全て任せている話

夫に愛され、夫のことを愛し続けるために、私が一番参考にしているのが『サレンダードワイフ』という著書。Surrendered wife=降伏する妻、なんていうフェミニストが阿鼻叫喚しそうなタイトルの本なんですが、この本はわかりやすく主語を「男」「女」「夫」「妻」としているだけ。
主導権を握りたいわけではないが、先回りして危機回避をしようとして結果として司令塔になってしまう側(妻)と、楽観さゆえに先の問題点が見えず(重要視せず)、不本意に指示命令されてしまう側(夫)の関係性を上手くするためのノウハウ本なのです。
ですので、場合によっては妻と夫の立場が逆転している関係もあるだろうし、そもそもパートナーシップが男女だとは限らないし。(余談だけどこのノウハウは子育てにも使えると思う)
ただ、今回の記事もこの本に合わせて、便宜上、「夫」「妻」と表記していきます。

この本を簡単にまとめると、思い切ってすべての決定を夫に委ねてみましょう。あなたが選んだ男はそんなに無能ですか?今、夫のことが無能に見えるのならそれは何も任せてこなかったあなたのせい。決定権を夫に持たせると、自分が家庭をコントロールしているという自尊心を夫に与えられるし、あなたは小さなことから大きなことまで家庭の運営を夫に任せてラクになれる。さぁ、思い切って全てを任せてみましょう。こんな本です。(なぜか要約も訳語口調になってしまう。すごく簡単にまとめましたが、説得力があり生活に落とし込める内容にもなっているので、不本意にパートナー関係をコントロールしている人にはぜひ読んでもらいたい)

その『サレンダードワイフ』に書いてあった「夫に任せる」リストには家庭の家計管理も含まれていました。
日本の家庭では(統計をとったわけじゃないけれど)共働きか否かに関わらず、妻がまとめて家計を管理し、夫にお小遣いを渡すというケースが多いんじゃないのでしょうか。
お小遣い制にするデメリットとして『サレンダード・ワイフでは』下記が挙げられていました。
◆自分が今どれだけ稼いでいるかに夫が無頓着になるので、仕事への向上心がなくなる
◆家計を把握しないために、身の丈に合わない買い物をしたがるようになる
◆妻へのプレゼントをしなくなる

『サレンダード・ワイフ』によると、夫に家計管理を任せることで、昇給の実感をダイレクトに感じられるので、仕事への向上心も上がり、堅実な買い物をするようになるようです。
詳しい効果についてはぜひ本を読んでみてね。

この項目を読んで是非試してみたいと強く思いました。私は金勘定がとても苦手。散財するわけではないのだけど、コップに半分水が入っている状態を「もう半分しかない」と思い込むタイプなので、少なくなった残高を見るのが精神的にすごくストレスになる。そんなんで自分の懐状況を確認しないので今の支出が収入に合っているのか、確認することを放棄しちゃいがち。

家計管理を夫に任せよう!そう決めるまでは早かった。で、実際にその家計管理を夫に任せる方法です。専業主婦家庭であれば毎月必要な生活費を夫にもらうというスタイルで良いかと思いますが、共働き世帯だとどう実践していけば良いのか悩みました。『サレンダード・ワイフ』では妻の収入も全て夫に託すべき、とあるのです。

それで、今実際に行っている方法。
◆送金が簡単になるように夫婦それぞれの名義でネットバンクの口座開設(我が家は楽天銀行)
◆妻の給料は毎月全額夫の口座へ送金
◆固定費(家賃、光熱費、通信費など)は夫口座から支払い
◆妻がスーパー等で買い出しする場合は夫が作った妻名義の家族カードで支払い
◆妻が現金が必要な場合は都度夫にお願いする
◆妻が家庭維持とは別に個人的に欲しいもの(化粧品や洋服)は夫に頼んで買ってもらう
◆夫の娯楽費には妻は関与しない

「経済DVだ!」と言われかねないルールだけど、提案したのは妻である私ですからね。自分で稼いだ金の遣い道を誰にも指図されたくない、というタイプでもないので、夫婦になって数か月、特にストレスもなくやれています。

実際にやってみて良かった点
◆お金の出口が一つなので娯楽にどのくらい使っているのかが見えやすい
◆夫が家計管理に本気を出すようになった(老後までのキャッシュフローをエクセルで作ってた)
◆浪費家ではないが、お金に無頓着だった夫が節約思考になった(ポイ活すごいしてる)
◆家計に見合わない高い物を欲しがらなくなった(結婚前は車が欲しいと常々言っていたが、今は必要になってから一括購入がいいよねって言ってる)
◆ちょっとした物も夫に頼んで買ってもらうので毎回プレゼントしてもらったような気持ちになる
◆欲しいものを頼んでおけば、夫がネットで最安値を探して買ってくれる
◆食事の会計は夫が財布を出すので、毎回付き合いたてのデートみたいな気持ちになる

たしかに、本に書いてある通りの効果は得られたような気がします。
何よりも家計管理って家庭運営の舵取りだから、精神的にタフな方がやったらいいんですよね。

ただ、最初は夫も自分が家計管理することには消極的でした。毎回カード明細を見て支出項目を確認するのって面倒だし結構な負担ですもんね。頼むにあたって伝えたことは以下です。
◆私は金勘定がどうしても苦手だから夫さんにやってほしい
◆家計管理は大きな家事負担なので、他の家事は私メインでやる
◆家計管理は丸投げするわけではなく、報告や相談はちゃんと聞く
◆管理担当なだけで、責任者ではない。運用などで失敗しても夫だけの責任にするつもりはない
最初は半ばしぶしぶだった夫も、数字を並べて整理することが性に合っていたようで、問題なくやってくれています。

このサレンダードワイフ的家計管理を上手く回すには、夫婦間の良好なコミュニケーションが必要不可欠です。家計をコントロールするのは夫なので、夫がこのルールを悪用すれば苦しくなるのは私。だけど、そこは信頼して任せているし、夫も信頼されていることがわかっているはず。もちろん私が苦手なことを代わりにやってくれている感謝も忘れていません。

家計を夫に任せると、妻は(少なくとも私は)こんな心持ちになったので、このような態度が夫婦関係を良好にさせるのでしょうね。

サレンダードワイフ的家計管理はこれからも続けていこうと思います。

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