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アロマセラピストは歌うと決まっていた?

香りと音楽を自分の生きる「術」として活用しています。
なぜ私が香りや音楽に惹かれるのだろう?と、よく考えます。
もしもこれがただの趣味なら、考える必要もなく感じたままに好き。って言っていればいいのでしょうが、一応プロだし、それで食べていっているので、きちんと理屈を考えておきたいと思って・・・

香りと音楽の共通点

1)記憶と関係が深い
「プルースト効果」で有名な香りと記憶の関係。香りは0.2秒で脳に到達し、記憶、感情、イメージを同時に発動すると言う特徴があります。
香りによって引き起こされる記憶は、とっくの昔に忘れていてものや、いつそんなことを感じたんだろう?と言ったような潜在意識に眠っているようなものまで引き出します。
音楽と記憶も深い関係があり、認知症との研究も盛んになってきています。特に10代(14歳が頂点と言われています)に聴いた音楽は、その人の音楽体験の原型となり、何歳になってもその音楽を聴くと10代に戻ってしまいます^^
私の個人的な記憶で言うと、山下達郎のRide on Timeのイントロを聴くと
10代の時に受けた感動を今でも何度でも味わうことができます。

2)精神世界との関係が深い
アロマセラピーを学ぶと、香りの歴史は宗教儀式から始まることを知ります。神様を呼び、神様と繋がる手段として香り、薫香を使っていました。
香りを扱える人は、特別な人でした。
今でもお香など宗教儀式に使われる香りはたくさんあります。
また、私たちも香りによって精神が落ち着いたり、集中できたり、あるいは高揚したりすることができます。
音楽も同様に、宗教儀式から生まれています。歌は「読経」から生まれたと言われています。音楽の歴史を見ると、耳で聴くと言うより身体で感じることを目的としていた時代も長くて、呪術のように使われていることもありました。
イヤフォンやヘッドフォンで聴くのは邪道だと思っている私は、きっとこの感覚なんだと思います^^

3)オルガンを使う
オルガンは「組織」と言う意味の言葉から生まれた道具ですが、本来は「道具」と言う意味だそうです。
オルガンというと、音楽を奏でる楽器。小学校の時は教室に1台ありましたが、今はどうなのかな?
実は、香りにもオルガンは使います。「調香台」と呼ばれる精油瓶を順番に並べたテーブルをオルガンと言います。
これは偶然ではなくて、音階(ノート)があるように香りにもノートがあります。香りのノートを音に合わせて「香階」を作ったSeptimus Pesseと言う人もいます。
以前CDの音源からキーを抜き出し、「香階」を使ってCDに合わせた香水を作ったことがあります。面白かったです。


CDと香水セット(発売日特典でした)

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