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LIVEで舞台の神様にご褒美を一緒にもらおう〜年末年始LIVEに参加される方へ〜

こんばんは
あと3回で終了のキボウのカケラ。
あ、違った3回で100回を迎えるのであって終わるかどうかはまだ決めてないんでした。

まあ一区切りなので一旦終わりな気分になっているのは事実ですが。

今日はイブイブということで、聖なる夜に、そして最後に近いので、誰得?かわからないけれど私の今まで関わってきた仕事とそれにまつわるアーティスト・・・と言っても特定の方の話ではなく、一般的なプロの歌い手さんたちなどの話をしたいと思います。

なんでそんな話を書こうかと思ったか

まだコロナが流行している時期な訳ですが、クリスマスや年末が近いとあってライブを行う予定の方が多く、それを見ていて、みんな頑張っているなあと思ったのが一番です。

祈るような思いです。
コロナで何も起こりませんように。
とにかく全てのライブが無事に終わりますようにと・・。


人ごとなのは私が今現場から退いているから。

理由はいろいろありますが、私が退いているいちばんの理由はコロナです。

それは以前話したことがあるように私は基本的に予防接種を打てない(打たないほうがいいと医者に言われている)体質の体だからです。

普段とは違うライブ現場

一時期、海外のライブなどでは関係者が接種証明を求められるような流れもありましたが、日本がそういう流れにあるわけではなく、また今は海外もそこまででもないように思います。

なので、予防接種を打てないから退いている(多分もうこのまま退くことになるように思っている)のは誰に言われたわけでもない「私の意思」です。

私がかかりたくないということではなく、私がかかることで多大な迷惑をかけるのが見えるからです。

そんなの耐えられない。
かからないようにしてもかかることもある病気にかかってしまってこの舞台監督というセクションで迷惑をかけるなど・・。


しかし、予防接種は打ってもコロナにかかることはある訳です。

そう、今はライブに関わっている人は相当、神経を尖らせながら仕事をしているんです。コロナにかからないように

舞台監督という仕事

舞台監督の仕事は本当に多岐に渡り、基本的にライブのリハの最初からいます。
(そして現場も毎日最初に入って、最後に出るというチームであります・・・)

ライブは多くの大きいものは大体3ヶ月前から作り込み始めますので、3ヶ月準備し続ける訳です。

リハから3ヶ月。
ツアーになったらプラス1−2ヶ月以上。
コロナにかからない神経を尖らす生活。
考えただけで・・・
そもそもそれ以外にも神経を使う仕事だらけなのに・・



3ヶ月も?
と思うかもしれませんが、結構やることはアーティストを含め、いっぱいあるのです。

まあ、主に各セクションのチーフクラスのお仕事があるんですが。

どの曲の順番でいくのかから、利用する曲がリリースしている形で行うのか、ダンスもあれば動く場所(ダンスがなくても動く場所は大体は決まっています)やグループなら歌割りと言って誰がどこを歌うのか、その曲が何秒でどこを歌っていて、何分で終わるのかを歌詞カードに入れ込んで作っていきます。
(そのあとは小道具があり、舞台制作があり、制作周りがあり・・とまあ続くわけですが)
で、他のセクションに渡す訳です。
その資料に合わせて、照明が作られ、音が作られ、舞台が作られ特攻と言って花火などがあればそれぞれのチーフがタイミングなどの舞台を作り込んでいきます。

これはぶっちゃけ前日くらいまで変更が多少入ったりします。

(これに頭を下げまくって対応してもらうのも舞台監督のセクションですw舞台監督は責任者ですがなんちゃって交渉役だと思ったりすることがあるくらい。)

ちなみに、私はガラスハートなので空で一緒に歌えるくらい、ライブの曲は自分に入れ込みます。それこそエンドレスでリハの音楽を仕事以外の移動中も3ヶ月聴き込みます。
そうすると、何かのトラブルに対処できるからです。
(ダンスだと半分くらい踊れる感じに。笑)

体でこの曲がここならば、あとこれくらい時間があるというのが瞬時にわかるというのが、当日のいろいろなことの仕事の助けになるので。
分単位、下手すると秒の世界なので。

ま、いろいろなければそれがいちばんですし、そんなのしなくても仕事ができて、ガラスハートでなければいいのですが

私には無理。

というか、それが当日の安心と自信になるんですよね。
のちに話しますがアーティストがステージに立ったら1人であるように、各セクションのリーダーは判断を求められるので本番はそれまた1人なので。

でも、セクションのリーダーはそこまで聞き込んでいる人は多いように思います。
まあ一緒に作り込んでいく過程で死ぬほど聞くからもあると思いますが。

アーティストという仕事

しかし、この状況はアーティストの方が過酷です。
当日スポットに当たるのはアーティストですが、他の仕事もあるわけで。
その中で作り込んでいくんです。

私も他の仕事がないわけではないですが、まあ入れようと思わなければ入れなければいいわけで
(まあサラリーマンだとそうもいかないんですけれども。最悪、リハ中に他のリハもとかわけわからない感じにもなるので・・)

そして舞台に上がって仕舞えば、1人です。
グループであっても、まあ1人です。

私は表の仕事をしていたこともあるのでこれはすごくわかります。
すごく怖い・・
(まあそれをすごく怖いとしか思わなくなったのでやめたわけですが)

私たちスタッフもトラブル対処はしますが、上がって仕舞えば1人な訳です。
基本が忘れては動けないことだらけ。
曲順から歌詞を忘れない、ダンスを忘れない、動く先を忘れない、どちらから出るのを忘れない。
(書いててこれは舞台監督も一緒だったわと思いましたが)
そしてファンとはいえど人が大勢目の前にいるわけです。
(この違いは本当に大きい)

大物と一般で言われる方々とご一緒もしてきておりますが、多くの方に緊張するというのを聞きます。
でも上がったら変わるんでしょうね。

そこがプロなわけで。

(いや、神様だよ!天才だよ!あなたたち!!心の声)


それでもやり続けるライブ

実は私はコロナに入る前からライブについては本当に限られたものしか関わらなくなってきていたのですが、そんな状態でもライブをみんながやり続けるのは「お客さんに何かを生で届けたいから」だと思います。

またライブが仕事の基本の人たちもいますし、一つの芸術の形だと思っています。

まあ、たまに大きくずれている人はいますが、基本、プロのスタッフもアーティストもただその日のその瞬間だけのために一番のベストを目指していくわけです。


私はステージには神様がいると思っています。

実際に事務所などに神棚もあり、人によっては神主さんを呼び、成功を祈ることもあるわけですが。


真摯に本当にその日のその瞬間のために、すべての人が、すべてのセクションが自分のベストを尽くしたら神様がご褒美をくれるんです。
観客と一体になれるご褒美を

人に感動を与えるという仕事はこういうことなのだなと何度も思ってきました。

そんなライブというのは本当に一人一人がその瞬間その時を目指して切磋琢磨しなければできないんですよね。

(いや、本当に体を酷使して、胃も神経も・・修行してるんじゃない?って思う・・)

クリスマスライブに行く人たちへのお願い

で、何が言いたいの?って話なんですけど。
年末に向けてライブがいくつもあると思います。
舞台も。

観客の私たち(私は今回はどこにもいきませんが)にできることは何か。

その時間を楽しむこと。

そして
気を抜かずにコロナの感染対策をすること
です。

自分の推しの、大好きなアーティストの努力の結晶です。

格好悪いのでみんなそんな言い方しないですけど。

いやでもまじで。
努力の結晶だと思いますよ。

睡眠時間とかどうなってるんだろうとか思いますもん。
トップアーティストは特にこの時期、歌番があったりしてそれをこなしながら現場もこなして。
人によっては朝は撮影で大阪、夜には東京でリハとかもありますから。
(本番中の合間の待ち時間にほんの少し寝てしまうアーティストもいるくらい激務・・結構アイドルだと多い印象・・)

最近は時折、スタッフさんありがとうと言ってくれる観客もいますが、みなさんがいるから成り立つステージです。
皆さんがいてそんなに頑張るアーティストがいるから私たちスタッフも死ぬほど頑張るわけです。
(私だけ?・・じゃないと思う。そういう考えは)

なので楽しんで、そして会場で決められているルール、マナーは守って参加されてください。
月並みではありますが。

でも

あなたがいて、神様のご褒美は完成します。

あなたも守ってくれるからそのご褒美は出てくるのです。
その瞬間にぜひ立ち会ってください。

聖なる夜に、素敵なライブになりますよう。

みんながんばれー


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