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18歳の僕がいた風景
人いきれのする駅の通路
流れゆく人混みにけおされながら
突然 わけもなく
叫びたくなったことはないか
凡俗であることが許せず
見栄と欲に汚れた会話から
おのれの小さな魂を
守ってみたいと思ったことはないか
そしておのれの卑小な感性に
無性に腹立たしくなったことは
ないか
- なかったか
僕らは忘れてはならない
僕らが僕ら自身であろうとした
その憂鬱を
人と睦むよりは
独りうつむいて歩むことを選び
自分の靴の重たさを
自分のすべてと感じいた
そのことを
嫌悪と憎悪と反逆と
僕らが独りであるために
僕らは生まれてきたのであるから
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