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十三夜

わからないことばかりありわからないまま月の野を歩き続ける

僕は月はよく見ますが
星にあまり興味がありません。
星座でわかるのはオリオン座くらい・・
カシオペア座も怪しいくらいです。

日本の古典でも
そこに登場するのは
圧倒的に月であって
星に関心を払う異国との違いを
時々おもしろく思ったりします。

明日は十三夜だそうです。

十五夜はもちろんですが、
十三夜を賞でるのは
日本人独自の感性によるものだそうです。
欠けているものが美しい・・
そういう感性でしょうか。

欠けているものに対しては
そこに「欠落」と「補完」の
二つの作用が働くと言えるかもしれません。

コロナ禍でマスクをしている女性の顔が
みんな美しく見えるというのは
秘されたものを「補完」するイメージの作用?
チラリズム?
未知や全きを求める願いでしょうか。

一方、「欠落」は「欠落」。
だからこそ、
欠けているものが美しい
という認識には救いがあるような気がします。


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