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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#エッセイ

土竜のひとりごと:目次

これまで書いたものを見直して整理しています。 貧乏性の僕はなかなか思い切って捨てることも…

空を飛ぶ土竜
2か月前
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第269話:じわっと何かになる

4月の異動で学校から図書館司書の仕事をしてくれていた職員が転勤してしまったため、その仕事…

46

第268話:ネガティブ・ケイパビリティ

バイク飛ばす国道は雨すぶ濡れの顔が体が闇にめり込む 定年前まで980ccのバイクであちこち走…

49

第266話:陰翳礼讃:目を閉じてみたい

『陰翳礼讃』は名著である。夏目漱石の「現代日本の開化」もそうだが、明治以降、急速に西洋文…

37

第265話:カレーうどん

老人の病気の話など聞きたくないとは思うのだが、ご勘弁いただきたい。 夏の暑さが過酷なせい…

空を飛ぶ土竜
8か月前
41

第262話:脱身体の欲望

授業で黒崎正男氏の評論を読んでいる。ざっとこんな内容である。 身体は現代にとって大切なテ…

37

第261話:陰翳礼讃という迷路

「陰影礼賛」は名著である。 ところがどっこい、授業でこの名著を扱うと生徒は一読、?(はてなマーク)になってしまう。 鴎外の「舞姫」の冒頭「石炭をばはや積み果てつ」などもそうだが、「明治は?遠くなりにけり」である。もはや、近代文豪の作品も彼ら彼女らにとっては遠い過去の「古典」でしかない。 谷崎もほとんど読まれなくなり、その名前を知っているかどうかも怪しい。 ■だいたい、字が読めない。 のっけから「陰翳礼讃」が読めない。 いんらんれいさん?などと言っている。 いんえいらいさ

第259話:草を取るおばあさん

車を走らせていると、前の車に時々「いいもの」を発見する時がある。 ■「これは何?」と思っ…

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第258話:引きこもる

コロナもすっかり下火になったと感じられる昨今だが、実は1月末にコロナに罹った。受験期には…

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第256話:噛み合わない授業

昨日、生徒に「普遍性」という言葉を説明した。 普遍ってどういうこと? と、まず単刀直に聞…

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第252話:三笘の1ミリ

世の中には「僅差」ということがあって、これはもう随分前のことになるが、指導していた女生徒…

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第249話:「あつい」という漢字

毎日、暑い日が続き、ウチの猫もお疲れ気味。暑くなると家の中に戻ってるのはご飯のときくらい…

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第247話:あたりとおまけ

子どもの頃、当り付きのお菓子があって、よく買った。 オレンジマーブルガムとか、うろ覚えだ…

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第245話:思いこみ

以前、東京に一泊の出張した時、電車で行けばいいものを車で行き、ホテルの駐車場に車高が高くて入らず、近くの安いコインパーキングを紹介された。 「1日最大で1400円ですから」と言われ、 駐車場に行ってみると、確かに 「24時間1400円」と書いてあった。 2日で2800円。 まあ仕方ないと入庫。しかし二日目の夕方、清算すると、なんと7800円(くらいだったと思う)の請求金額が示された。「そんなはずはない」と、もう一度自分の駐車位置番号を確認したが、合っている。 しばし途方に