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べぼの粒々辛苦妊娠記 第11話『リスタート』

気持ちを新たに、また「Long法」をイチから始めることにしました。
この頃私はアルバイトとして働いていましたが、「Long法」のつらさと、毎日の注射などの負担により、2回目の「Long法」を始める頃に退職をしました。

一度経験していることだったので、2回目はどの作業もそんなに怖くありませんでした。
(最初は経験がなかったので、どれもかなり怖かったです)
勝手知ったる、というのでしょうか。
最初はピルから初めて、点鼻薬、注射……と、サクサク進んでいったように思います。
気持ちですが、お金も前回より安かったように思います、何故だかはわかりませんが。

今回の採卵は10個以上採れたのですが、卵胞が入っていたのは7個だけでした。
前回もそうですが、だいたい2分の1の確率で卵胞が入っている気がします、私の場合。
そして前回同様、半分を人工授精、半分を顕微授精にしたところ、身体に戻せる胚盤胞まで育ったのはたった1個だけでした。
それも、身体に戻す予定日に電話がかかってきて「まだ戻せる段階じゃないから、もう1日様子を見させてほしい」という。
翌日まで身体に戻せるかどうかがわからなかったので、本当にドキドキしました。

翌日、特に電話もなかったので、指定された時間にクリニックに行きました。
なんとか戻せるくらい成長したとのことでした。
無事に育ってくれて、本当によかった。
ただし、グレードは4BC、あまり良いものではありませんでした。
ちなみに後から知ったのですが、グレードが高いほど着床率は良いそうです。

効果があったかどうかはわからないのですが、この頃の私はとても歩いていました。
3駅分くらい平気で歩いていて、冬だったというのもありますが、産婦人科と精神科をはしごする日は17,000歩くらい歩いていました。
精神科だけの日も家から病院まで歩いていた(やはり3駅分くらい)ので、週の平均歩数がえぐかったです。
これには精神科のH先生も「すごいことですよ」と褒めてくださいました。
確かに、今ではちょっとできそうにありません。

そんな風に過ごしていたので、どこか気分は楽でした。
前回のようにビクビクしないで、なんとなく「普通」といった気分でした。
大事なことではありましたが、あまり大きく捉えすぎませんでした。

そんなこんなで胚盤胞を戻し、また数日をすごします。

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