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べぼの粒々辛苦妊娠記 第6話『情けない自分』

姉が遊びにきた。
姉がいる間はできるだけ「元気な私」でいようと、がんばったつもりでした。
でも、そうしている間は不思議とつらくはありませんでした。
むしろ楽しかった。
がんばらなくてもいいのかなって思えた気がしました。
久しぶりにたくさん笑った気がしました。

しかし、姉が帰ったら明らかに身体がおかしいのがわかりました。
無理をして明るく振舞っていたのだろうと思っていたのかもしれません。
「姉が知っている私」を演じようと。

ここのところ、夫の仕事の話を素直にきいてあげられないことが多いです。
夫はただ聞いてほしいだけなのに、つい、偉そうに余計な口を挟んでしまいます。
同じ業界にいたから?
無理している夫がいやだから?
そうだったとしても、ただ共感するだけのことがどうしてできないのだろう。
ついイライラして、口を挟んでしまうのです。
夫の望むことをしてあげたいのに。

自分が情けなくて、夫に申し訳なくて、夫の目の前で泣きました。
夫は自分を責める必要はないと慰めてくれました。
完璧な奥さんになれるとは思っていないけれど、もっとちゃんと支えられるようになりたいと思います。

夫とは喧嘩まではしないけれど、きっといやな思いをしているだろうな、と思いました。
そんな思いをさせてしまっている自分が、いやだったのです……。

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