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父との関係(思春期)

父のことを一言で言い表すと、昭和の頑固親父。


とにかく真面目で仕事一筋。


60歳で定年退職してから本人から聞いたのは、ストレスで体調不良になり、朝嘔吐するようになってまで休むことなく出勤していたということです。


家族を養うために、頑張り続けた父。当時はそんなに辛い想いをしていたなんて、全く分かっていませんでした。


でも、娘には弱いところを一切見せなかった父が「実はあの時はな…」と話してくれたのが本当に嬉しかったです。


私は父に似て頑固な性格ですが、決して真面目ではなく、学校を時々さぼることがありました。


父は仕事から帰り、私が学校をさぼったことを知ると、階段を駆けあがり怒鳴り、ゲンコツを食らわせます。


だから思春期真っ只中の十代の頃、私は父が嫌いでした。



しかし、大人になるにつれて、父の気持ちや娘への想いが分かるようになりました。不器用だけど、しっかりと愛情を注いでくれていたと理解できるようになりました。


父はお酒が好きなので、晩酌して語り合いたい、一緒に出かける機会もあまりなかったので、旅行にでも行きたいな。


そんな事を考えていた矢先、がんが見つかりました。


願いは叶わなかったけど、最期まで父の側にいられたことは嬉しかったです。


お互い頑固で似た者同士。なかなか素直になれることはなかったけど、最期に想いは伝わったと思っています。





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