これから、私が写していく世界
今日、新しいデジカメを手に入れた。
はじめてのアルバイト代で買ったデジカメ、初めての一眼レフ、2代目の一眼レフ。はじめてシャッターをきるのは、いつもいつもぽん太だった。
連写していた愛犬が撮れなくなってしまってから数ヶ月、写真を撮りたいと思えなくなっていた。
空を撮ったり、ごはんを撮ったり、しなくなっていた。友達との写真もかなり撮り逃した。
ペットロスという魔物に気力を吸い取られ、私のファインダー越しの世界は黒いキャップで閉ざされてしまっていたようで。
ところが、新しくはじめ、進めていかなければならない世界をまるで認めたかのようにこのカメラを買っていた(ただの物欲に対して、綺麗事を並べてみる)。
一枚目はまさにこの記事のはじめに貼った写真。
休みの日の昼下がり。カメラだけを持って、ぽん太との散歩道を正面に眺めてみた。
いままではこの手にリードをくくりつけ、うんこバックを持ち、ぐいぐいと前へ進むぽん太に負けて、ポッケに携帯をしまいこんで走っていたこの道。
なんて軽装備なのだろう。寝巻きのような服装に、カメラだけを持ち、足元は玄関にあるつっかけみたいなサンダル。
もうすぐ、ぽん太がいなくなって1年になる。
「去年の今頃は、まだ元気だったよね」なんて言うことがなくなる。
ただ、歩いて思ったことは、この散歩道をもう一緒に歩くことはもうできないけれど、キミがいなくても、澄み切った空を気持ちいいと思うし、外にでたい。
このカメラでぽん太を映すことはできないけれど、また、この世界を切り取ってみてもいいかなとも思った。
何を撮りたいのかなんてわからない。
でも、変わらず世界は、悪くなかった。
64GBのメモリカードを差し込んで、充電も嘘みたいに満タン。
ちょっとそこまで。
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