28歳会社員、金髪だと「大丈夫なの?」と聞かれるが、私の思うところを聞いてほしい。
私の明るい髪を見ると、「かわいい!」より「大丈夫なの?」のほうが少し多い。別に不満はないけれど、「大丈夫だからしてるんだ」と思うくらいには捻くれている私であることは、少し悔しい。だって、心の広い私でいたいじゃないか。
しかし、「大丈夫?」という気持ちも少なからずわかる。日本に生まれ育ってきたし、ポニーテールがダメな校則と戦った学生時代でもあった。でも、私は髪型が自由でいられることを会社選びの必須条件として選んだ。
一人暮らしの物件を探すときに、絶対に譲れない「バス・トイレ別」みたいなテンションで、それが私の当たり前だった。いまは社会人になって2つ目の会社だが、新卒で入った会社だって、就活生の頃から髪色は茶髪でやっていたし(そのときにブリーチをしていなかったのは、お金がなかったからである)、入社式は赤髪でいって、「赤髪の子」という印象はついたものの、髪色で落とされなかっただけあって、「やばい子」ではなかった。
髪型や髪色で判断してはいけない、という世間の動きは少しずつ見られているけれど、社会人になって、会社勤めなのに明るい髪はだめという風潮は消える気配がない。
声を大にして言いたい。なんでダメなの?
1日8時間くらい働くじゃん、トイレにいって手を洗うとき、目の前にある鏡に映る自分の髪色が好きな色だったら、気分がとってもよくなると思わない?
「営業だから」「教師をしていて、生徒にダメといっているのにやるわけにはいかないから」こういったそれぞれの理由があると思う。
私から言わせれば、営業だって自分の好きな色、似合う色に染めた方がかわいいじゃん、かっこいいじゃん、モチベーションあがるじゃん。
生徒には「自分で働いてサロンに行けるようになったら染めな。人の金でそんな贅沢はするな」なんて言えばいいんじゃない?(雑だけど、我が家の教育方針はこれだった)と思うし、そもそも髪染められないけどその仕事を選んだのは自分でしょう、と思う。まぁ結局は他人事だからね。(投げやりでスマンな。染めればいいじゃんとは言わないからここは許して)
社会人になって、自分でお金を稼げるようになって、ようやくブリーチをしたり、色が落ちてきて汚くなる前にメンテナンスに行けるようになったというのに、この社会は「お金」と「自由」のバランスがとても悪い。学生の頃は自由だけど、お金がない。いまはお金があるのに自由がきかない。本当に、やっかいだ。だから私はお金を使えて髪色の自由を楽しめているから幸せだと思うし、手に入れた…!とも思う。
なにがいいたいって、私は自分でいうのもなんだが金髪が非常によく似合う。こんな自画自賛を跳ね除けられたところで、誰がなんと言おうと、自分が気に入っている。
似合っていればかわいいと言ってくれ。
似合ってなければ似合ってないと教えてくれ。
自分ができなくて悔しいのなら「いいなぁ」とうらやましがってくれ。
バス・トイレ別に住むのが当たり前だと思っているあなたのように、
駅から徒歩5分の条件は譲れないあなたのように、
フローリングは白がいいと意気込んでいるあなたのように、
私は何歳になろうと飽きるまで、自分の好きな髪色で会社員を楽しんでいくだけなのよ。