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物語のはじまり

そらのたね

-宇宙の種-

大きな一つの愛から生まれた
いくつもの光の種たちは、広い宇宙に散らばって
惑星となり、水となり、大地となり、植物となり、動物となり、人となり
あらゆるものに姿かたちを変え、死と再生という永遠を繰り返し
個性や特性を持ち併せながら
新しい種たちは生まれ宇宙は拡大してゆきます

種が増えるに連れて、光の種たちは次第に愛から生まれたこと
光だったことを忘れて自らがいる小さな世界だけを観るようになりました
自分だけが一番の世界にしたいという種が生まれ
恐れや不安によって支配する闇を持った種が生まれました
同じ種同士で争いが起き、傷ついて闇の記憶を残した種
闇に憧れを抱く種、そんな闇を味わいたい光の種もいます
そうして光と闇の二つの種に別れていきました
けれど、全ては一つの大きな愛から生まれたので
地球も人間も、そして闇も
全て愛から生まれた光の種なのです
闇は光の一部にしかすぎず
母である大きな愛に勝るものは決してありません

元を辿れば私達はみんな、家族なのです
みんな一つの愛なのです
光の種であるあなたを思い出してください
愛であるあなたを思い出してください
あなたの光で素晴らしい花を咲かせ、種にして撒きましょう
あなたを必要としている人は必ずいて
あなたにしか撒けない光の種を
いまかいまかと待っているのです…


2019.12 愛芽新作展-宇宙の種-にて

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