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「食の風景・焼き鮭定食」

 今年から始めた「食の風景シリーズ」ですが、折よく味の素さんがnoteとコラボしてコンテストを開催されていますので、私も食の楽しさをどんどん発信していこうと思います。

 今日は定食「ごはん・味噌汁・焼き鮭・煮物・漬物」です。わが家のご飯には雑穀やもち麦が入ります。仕上がりはほんのり柔らかな赤紫色。真白のご飯も好きですが、雑味の増すご飯の味を一度知ってしまうと、抜け出せなくなりました。栄養価も高い上に美味しいなんて、幸せではありませんか。続いて汁物、この日は赤出汁の味噌汁にしました。味噌汁を美味しく仕上げるには、味噌を入れた後沸騰させない事でしょうか。こうすることで、味噌本来の旨味と栄養を損なわずに一層美味しいお味噌汁が頂けます。

鮭はほぼ片面焼きにします。アルミホイルを被せて焼き、仕上げに裏返して火を止めると、後は余熱で表面を焼く程度にします。これで中はふっくら外は香ばしく焼きあがります。アルミホイルを使うと油跳ねも抑えられますからコンロがあまり汚れません。まさに一石二鳥です。付け野菜はその時在るもので間に合わせます。この日は水菜と漬物、それに自家製山椒の葉を乗せています。大根おろしぽん酢も良く合います。

それから煮物。この日の具材はしめじ、人参、じゃが芋、蒟蒻です。煮物は旬の食材を取り入れて楽しめる手軽な料理です。実はこの写真五月頃のもので、ほくほくの新じゃがが食べたくて作りました。冬場ですと蓮根や大根が好い味出してくれます。煮物をメインに据えたい時はお肉を入れてもいいですね。鶏、豚、牛、何でも合います。

最後に、わが家の食卓に毎回必ず登場している野菜があります。人参です。人参は年中手に入る上、栄養バランスも良く、どう調理しても色が抜けない為に、料理の彩りにも一役買ってくれます。味が苦手という方も多いですが、切り方や大きさを工夫して、知らぬ間に入っている、位から始められては如何でしょうか。かく言う私も特別人参が好きと云う訳ではありません。けれども私が小学生の時、学校給食を作ってくれるおばちゃんのお話を聞く集会がありまして、そこで給食には毎回人参を入れていることを伺いました。その理由が先に述べた栄養バランスの話で、野菜の中でも優等生の人参を、家でも欠かさぬ様にしようと、子どもの時分から私は何故だか誓っていたのでした。思い返すに、普段持ち慣れないマイクを握り締めて児童のためと一生懸命語って下さった給食のおばちゃんの言葉が、小学生の自分の心に余程響いたのでしょう。

さて今日は何を作りましょう。気張る必要は何にもないです。家に或る物でもよし、食べたい物でもよし、誰かの好物でも良いですね。その誰かの内には自分自身をお忘れなく。一人で食べようとも家族と食べようとも、食は命の源、元気の素です。みんなで美味しいご飯を食べて、また明日も元気よく、一緒に歩いて行きませんか。              

                        いち

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