「トニー・スタークにはなれないけれど、名も知らぬあの子に温かいスープを届けたい」
トニー・スタークは、自分にとって憧れのヒーロー像の終着点だった。世界中が彼等の活躍に夢中になった、マーベル作品のヒーローの一人、アイアンマンの生みの親であり中の人である。ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークは天才的な頭脳を持ち、人間として紆余曲折しながらも、最期は愛する家族を残して、ヒーローとして世を去った。
私は長い事、家族第一で生きて来た人間である。幼いころから、まるでそれを使命と定めて生まれて来たかと思う程に、母親の右手として、或いは左手でも足でも良い、兎に