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食の風景

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「食の風景」とは、食に纏わる美味しいお話から、料理のあれこれを、時に脱線しながら、思うままに腕を揮っては語っております。レシピは無いけれど、今日も美味しいご飯を一緒に食べませんか。
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2023年2月の記事一覧

食の風景「卵とじうどん」

うどんが食べたい、そんな気分。 我が家の冷凍庫には讃岐うどんがずっと昔から常備されています。子どもの頃、体調が悪い時は母にお粥かうどんを作ってもらいました。しんどくても、食欲がなくても、これなら食べられるんですね。胃に負担が少なく、優しい美味しさ。手軽でおいしいうどん。そんなうどんを頂きます。 味付けはシンプルに、出汁と塩。卵とじにして、どんぶりへ。お好みで、七味ととろろ昆布。刻みネギがないので、水菜を彩りに添えました。 「いただきます」 熱々の内に、麺をつるつるっと

食の風景「里芋ころん」

 昨年の晩秋のお話です。家で穫れた里芋を、初物として頂きます。収穫から数日、この日を待ち遠しく思いながら暮らしました。今年はどんなお味だろう、まさか未完成なんてこと無いよね・・・等と内心どきどき想像巡らしました。なにしろ作り方を教わった事などありません。料理と一緒、手探り、チャレンジ精神です。  洗い終えた里芋です。みんな生き生きと良いお色をしています。きれいですね。形・大きさの良いものはおせち料理のお煮しめに回すので、今回は小ぶりなものを選びましたが、ハリもあり、期待が膨