見出し画像

サードプレイスの大切さ

長野からリンゴが届きました。母の知人が毎年送ってくれるので、この時期になるとリンゴを心待ちにしてしまいます。真っ赤なリンゴちゃん、本当にかわいいです。


さて、今日のお題。サードプレイス。この言葉を意識したのはごく最近のことなのですが、家でも職場でもない第3の場所というかんじでしょうか?


私はこのサードプレイスがなかった頃ストレスに耐えきれず体調を崩しました。ストレスというよりプレッシャーだったのかもしれません。


仕事は忙しい。人はいない。だから絶対に休むなといわれ続け、おまけに休日出勤までさせられて無理に無理を重ねてある日突然吐き気が止まらなくなり食事がとれなくなりました。それでも休むなと言われていたので何も食べずに出勤し、何も食べずに仕事をしました。毎週1キロずつ体重が落ちてその頃は自力で仕事に行く力もなかったので、毎朝父に車で職場まで送ってもらっていました。座っていることもできなくて横になったまま運ばれていく状態でした。それでも仕事に行かなくちゃと思っていました。そこまで追い込まれていました。


眠る元気もなくて、一睡もできないまま朝を迎え、そしてまた仕事に行く日々。もう壊れてる・・・私の体も心も完全に壊れてる・・・でも仕事休むなって言われてるし・・・休みたいとは言えなかった。


職場の方から休みなさいと言われるまで私の無理すぎる生活は続きました。しばらく仕事休みなさいと言われたその日から嘘のように吐き気は止まり、食事もとれるようになりました。ひどく疲れていたんだと思います。


仕事を休んでいる間に私の居場所はなくなりました。冷たい白い目、職場に顔を出したときの完全無視。今でも忘れられません。紙切れのようにゴミ箱に捨てられた私の存在。自分はいったい何のために頑張ってきたんだろう?そう思いました。


休職期間中にジムに通い始めました。SLEと分かってから運動は止められていたので自分がジムに通い始めるなんて考えたこともなかったのですが、動けばお腹もすくだろうしよく眠れるようになるかなという軽い気持ちで見学に行きました。だからお医者さんの許可はもらいませんでした。自己責任で始めました。


運動したこともないし走ることできないしと不安な気持ちを口にしたとき、最初に説明してくれたトレーナーさんが「ここには体を鍛える目的の人だけではなく、大病をしたからとか腰痛がひどいからとリハビリのように通っている方もたくさんいらっしゃいます。歩けますよね?じゃあ大丈夫です」と言ってくれたのがとても印象的で、そこから私のジム通いが始まりました。


ムキムキのお兄さんやおじさんが多いなと思っていましたが、ボディービルの聖地だと知ったのは入会してからで、ずいぶん場違いなところに来ちゃったなと思いました(笑)でも不思議なことにムキムキな筋肉を見ていると妙に落ち着くんです。強い人たちの中で守られている感じ?何だろう?この安心感って思いました(笑)筋肉との出会いです♡


トレーナーさんたちもみんな優しくて、運動音痴で筋肉のきの字もない私のトレーニングに付き合ってくれて、メニューを作ってもらったりしました。ちょっと歩いてちょっとトレーニングしてトレーナーさんと話して帰ってくるっていうだけでも自分の体調が良くなっているのが分かりました。


「体重はどうですか?お水が飲めるようになると食事の量も増えてくるので、意識してお水飲んでくださいね」ってアドバイスもらったり、そんな一言もすごくうれしくて心も軽くなって表情も明るくなりました。眠れないこともなくなり、少し体を動かすせいか爆睡の日々が戻ってきました。体重も休職前と変わらないところまで戻っていました。


それでも職場では戻ってくるなと・・・休職前はあれだけ休むなと言っていたのに、今度は戻ってくるなって・・・まあいらないってことだよね・・・そう思いました。


1ヶ月の予定が6ヶ月復職ができずに、ただただ暇な時間を持て余し、でもまあ来るなって言うんだから仕方ないかと思って指定された復職の日まで待ちました。


あなたの体を思って・・・と作られたシフトは、職場で人が欲しい時間帯だけ出てこいというめちゃくちゃなシフトで、愛情のかけらも感じられませんでした。この頃から辞めようっていう気持ちはあったんですが、自分の体をめちゃくちゃにされたままで放り出されるのは気にくわなかったので、元気な姿を見せつけて見返してやると思ってそのハチャメチャなシフトを受け入れました。


その後も、完全無視は続きました。しかも6ヶ月で変わっていることとかも小出しにしか教えてくれないのでミスも多くて、大きな声で怒鳴られたりも日常茶飯事でした。そこにいる時間が地獄で、毎日苦しくて悔しくて、そのまま家に帰らずジムに寄って帰るというのが日課になりました。


私にとってジムは天国でした。ここに来ればいつも笑顔で迎えてくれるスタッフさんたちがいて、筋肉のない私にも筋肉の話してくれるトレーナーさんたちがいて、できないなりにもトレーニングをしている間は自分と向き合うことができて嫌なことも忘れられました。だから眠れないことも食べられないこともありませんでした。安心安全なサードプレイスです。


ジムに行ってなかったら今の私は存在しなかったかもしれません。この世にいなかったかもしれません。


今はもう一つ川原卓巳さんのSENSEというサードプレイスを見つけました。心と体のサードプレイスに恵まれて、何とか生きています。苦しいけど生きてはいけそうです。


みなさんもぜひサードプレイスを見つけて欲しいです。喫茶店でもいいし、図書館でも公園でもいい、どこでもいいんです。自分の気持ちが落ち着く場所を持って欲しいです。いつでも変わらずに自分を迎えてくれる場所があれば、人間生きていけます。私はそう思います。


ジムのことはもっと書きたいことがあるのですが、今日はここまでにします。私の命を救ってくれた大切な場所、紹介できてうれしいです。明日も素敵な一日になりますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?