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月と散文を読んでみて

月と散文という又吉さんエッセイを、ジャケ買いしました。又吉さんの小説は一通り読んでおり、特に「劇場」はほんと感情を揺さぶられた本でした。

そんな又吉さんのYouTubeを最近見ることが多く、特に日常で何を思ったのかを話されているのを聞くのが好きです。
それはたぶん、自身の中でアウトプットするまでに何度も思考した後だから。いろんなことを考えてあーでもない、こうでもないと考えながらアウトプットされているからこそ共感できてもできなくても面白さが宿るんだと思う。

なので、エッセイが新宿の紀伊國屋に並んでいるのをみて速攻で買いました。

感想としては、この3年間本当にいろんなことがあったなということ。自分のこの3年間を思い出しながら、自分に当て嵌めながら読むことができました。

なので、編ごとに読む時間は大きく変わり、気づけば何回も読み返しながら考えているみたいなページも多くありました。

読書感想文という一つのテーマでここまでの広がるのかと感動し、ここまで一つのこと仕事でも考えないよなと謎の反省をしました。
物事は捉え方次第とはよく言ったもので、捉え方とは考え方だから、考え方次第で世界はガラリと色を変えていきます。

ただ大切なのは考えに良し悪しはないということで、考えたことに優れているとか劣っているとか考えたくない。だからこその「散文」であり、散文という言葉の素敵さを知ることができただけで出会えて良かった本であることは間違いないです。

どっから読んでも、いつ読んでも、どのくらい時間かけて読んでも、何も文句を言われない本。コロナだろうか人が生きてればいろんなこと考えるし、そこに優劣なんかないから考えることを良しと思えた本。

このnoteという場も自分にとってはそういう場であり続けたいなと思いました。 

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