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一流アーティストになれるのは一握りだけど、商業デザイナーには誰でもなれる

はじめに

独学で転職したグラフィック・デザイナー6年目です。
最近『左ききのエレン』を読み始めて思うことを少し。

この作品、キャッチコピーが「天才になれなかったすべての人へ——」なんですね。
そりゃもう好きに決まってますよね。私も天才になれなかった人なのでね。
そういう人達がもがき苦しむ様を見るのが大好きでね。
しかもお話の舞台が「ザ・今まさに私が属しているクリエイティブ業界!」じゃないですか。
これは気になりますよね、気になります。というわけで遅ればせながら読んでみました。

作中でエレンも言っていますが「万が一」、これが現実。
夢みてるやつが10万人いたとして残るヤツは10人がいいところ。
デザイナー志望の多くの人が一度は言われた言葉ではないでしょうか。
「デザイナーになるには才能が必要」
「成功できるのはほんの一握り」
それを真に受けて美大進学を諦め、スタートラインにすら立てなった人も多いのではないでしょうか。

しかしこれには少々語弊があります。(作者の認識に誤りがある、というわけではなく、エレンの言い方が言葉足らずのため、誤解を招く恐れがある、という意味です。作者の方は十二分にわかっていらっしゃいます。)

これから進路を決める若者が、にわか知識と固定観念で塗り固められた助言に惑わされぬよう、認識の整備をしたいと思い、この記事を書くことにしました。

※当記事で略称的に「デザイナー」と称しているものは、正確には「グラフィック・デザイナー」のことを指します。デザイナーにもいろいろな種類があるので、詳細は記事最後のまとめをご覧ください。

■「デザイナー」と「アーティスト」は違う

第7話でデザイナーの光一が「本物のアーティストでもねえくせによ」と罵られて「アーティストにはなれなかったんですよ……」とうなだれるシーンがあります。

ピンと来る人もいればなんのことかよくわからない人もいるでしょう。デザイナーとアーティストの違いが一般的に認知されていないからです。

エレンや周りの“大人”達の言うことは、ある意味では間違いではないのですが、どうにも彼らは「デザイナー=世界に名だたる一流デザイナー」という暗黙の認識のもと、または「デザイナー=アーティスト」という誤解のもとで物事を語りたがるようです。

「デザイナー」と「アーティスト」を区別する明確な定義はありませんが、一般的には「アーティスト」は特に誰からも注文や依頼を受けず、自発的に創作したコンテンツで生計を立てている人のことを言います。画家やシンガーソングライター等がこれに当たります。市場の需要に応じてコンテンツを提供するわけではなく、あくまで自己表現の産物が広く世に認められその収入で自活するわけですから、それこそ「才能」がなければできません。よく「才能が必要」「成功できるのは一握り」と言われているのは、実はこの「アーティスト」のことで、「デザイナー」ではありません。

では、「デザイナー」とは何でしょうか?

デザイナーはぶっちゃけサラリーマンです。依頼主から仕事をもらって、依頼主の要望や市場の動向に応じてデザインを作る。納品した成果物への対価として報酬やお給料をもらう。アイディアの提案や個性を発揮したデザインで「差別化」を図ることはできますが、「自己表現」の余地はあまりありません。依頼されたものを作るのが仕事です。

ではデザイナーの仕事にはどんなものがあるのでしょうか?多くの人がパッと思い付くのは、オリンピックのエンブレム、高輪ゲートウェイ駅の駅デザイン、ヴィトンの新作バッグ……などでしょう。それらももちろんデザイナーの仕事ですが、そんな大掛かりなものでなくても、身近なところにデザインは溢れています。

書籍の表紙デザイン、会社案内、企業のホームページ、通販サイト、映画のポスター、ファッション雑誌、美容室のDM、引き出物のカタログ、車のパンフレット、スーパーの折り込みチラシ、レストランのメニュー表、店頭POP、お菓子のパッケージ、カレンダー、ポストカード……生活の中でデザインされていないものを見つけるほうが難しいです。それら一つ一つが、デザイナーの手によって作られているものです。街の商店街のダサいチラシも、100均で売っている安っぽいカレンダーも、それぞれに需要があり、それらを作るのもデザイナーの仕事です。(だから、デザイナーの仕事がなくなることはない、と思っています。)

郵便受けに無作為に放り込まれている保険の加入案内、不動産の宣伝チラシ、近所の音楽教室の生徒募集要項、見ませんよね。私も見ません。たまに「このデザイン素敵だな」と思うものがあれば、参考に取っておくくらいです。自分が何日も残業して作ったものの多くが、一目もくれられずゴミ箱行きになることはわかっています。それが耐えられなくてデザイナーを辞めてしまう人もいます。ただ、私はそれ以上にデザインや絵を描くことが好きなんです。Macの前に座って、イラレで図形や色を弄っている作業が、ただただ好きなんです。好きなことやってお金をもらってるわけですから、これ以上高望みはしません。(労働対価分はきっちりもらいますが。)

デザイナー志望の人は、果たしてみんながみんな「世界的に有名なデザイナーになりたい」と思ってデザイナーを志望しているのでしょうか?そんなことはないと思います。動物が好きだから獣医さんになりたい、子供が好きだから保育士さんになりたい、それと同じくらいのテンションで「絵を描くのが好きだからデザイナーになりたい」と言っても全くいいわけです。特に私のツイッターのリンクからこちらの記事に跳んでくださった方の多くは(普段漫画チックなイラストを描かれる方の多くは)、ただただ絵を描くのが好きで、好きなことを仕事に出来たら素敵だな……と思っている物静かで控えめな方が多いと思います。それなのに「デザイナーになりたい」と言う時だけ、考え直すよう周りから止められるのは本当に謎です。

デザイナーに才能は必要ありません。長年の実務の中で蓄積されたノウハウやセオリーがあります。法律の知識があれば弁護士になれるように、簿記の知識があれば経理になれるように、デザインの「知識」があればデザイナーになれます。例えば、どうしてそんなことで?と思うかもしれませんが、白場を多く取る・色数を抑える・文字を小さくすると、上品で高級感のあるデザインになります。このように、「こうすればこういうイメージのデザインが出来上がる」というのが、案件をこなしていくとだんだんわかるようになってきます。

誰もが認める一流アーティストになるには「才能」が必要ですが、商業デザイナーは「経験」と「技術」の世界です。「才能」は先天的なものですが、「経験」と「技術」は後天的に身につけることができます。だから、「才能がないから」という理由でデザイナーを諦める必要は全くないのです。

■「デザイナーは華やかな仕事」は違う

「デザイナー」と言うと多くの人は派手で華やかな職業をイメージしますよね。服装も自由だし勤怠時間にルーズだし、マイペースでぶっ飛んだ人が多いという印象も……でも実際には整理整頓が好きな真面目で几帳面な人が多いです。なぜならデザインの基本は「揃える」だからです。

写真やテキストボックスの位置を揃える、文字のフォントや空き具合を揃える、写真の色調や構図を揃える、イラストのタッチを統一する、配色パターンを決めてそれ以外の色はむやみに使わない、同列の情報は同じ位置に同じあしらいで配置する……などなど。そのうえでアクセントを加えたい部分や強調したい内容だけ「はずす」ことで、統一感があり重要箇所が目立つ「綺麗でわかりやすい」デザインが出来上がります。

この仕事を始めてわかったことですが、0.1mmのズレは肉眼で視認することができます。先輩に紙のカンプを渡したら、「ここズレてる」と指摘されてデータ上で確認したら本当に0.1mmだけズレてた……なんてこともしばしば……(今は私もわかるようになりました。)

「なんとなく洗練されたデザイン」というのは、こういった見えないところでの地道で細かな調整作業のうえに成り立っています。派手で華やかなイメージに憧れてデザイナーになって、下積み時代のこのような地味な作業に耐えられなくて辞めてしまう人も大勢います。

また、デザインの現場では「文字校正」という重要な作業もあります。特売商品の価格が間違っていたり、電化製品の仕様書が間違っていたり、アレルギー表記が漏れていたりしたら、大変なことになりますよね。また、原則として同じ制作物内に表記揺れがあってはいけません。「いただきます/頂きます/戴きます」「お問い合わせ/お問合わせ/お問合せ」などは全て統一します。ページ数が多い冊子だと大変ですね……

もちろんデザイナーのうえにチェックする人や、専門の校正マンもいますが、基本的にはデザインの制作者であるデザイナー自身も責任をもって文字校正は行います。なので本来アイディアがぽんぽん湧いてくるポップな人より(案出しは基本的には上司にあたるアートディレクター(AD)やクリエイティブディレクター(CD)の仕事なので、末端のデザイナーが任されることはあまりありません。デザイナーの仕事はADやCDのラフ案を具体的なデザインに落とし込むことです)、地道な作業が苦にならない真面目な人のほうがデザイナーには向いているのですが(特に下積み時代では)、世間のイメージが倒錯しているせいで、両方の意味で進路を見誤る人が多くて、非常に残念に思います。

■「絵が描けるからデザイナーに」は違う

「絵を描くのが好きだからデザイナーになりたい」
「○○ちゃんは絵が描けるからデザイナーになれるわねぇ~~」

これもデザイナー志望の人がよく思っていること、よく言われてきたことだと思いますが、実際にデザイナーが絵を描くことはあまりありません。

絵が描けなくてもデザイナーにはなれるし、絵が描けるからと言ってデザイナーになれるわけではありません。もちろん描けるに越したことはありませんが、採用時に描けないことが減点要素となることもありません。(だって、入社したって別に絵を描くことはないから。)(と言っても、実際は美大を出てる人も多いので、絵も描けるデザイナーのほうが圧倒的に多いですけどね……)

一般的な広告代理店やデザイン事務所には、「デザイナー」とは別に「イラストレーター」という肩書きのスタッフがいますし、いない場合は外注します。いずれにせよ、デザイナーがデザインとイラストを両方やるケースは稀です。理由は不明ですがそれが業界標準になっています……(単純に、一人でデザインもイラストもやっていたら納期に間に合わない……という商業的な理由かもしれませんが……)

ではデザイナーの仕事はなんなのか。端的に言うと「素材を組み合わせること」です。テキストは、伝えたい内容としてクライアントが提供してくれます。それをもとにコピーライターがリライトしたり、キャッチコピーを考えてくれます。写真もクライアントが提供してくれたり、ない場合はストックフォトから適切なものを探します。凝ったものを作る場合は専属のカメラマンに撮影してもらうこともあります。イラストを載せる場合はイラストレーターが描いてくれます。

デザイナーは組み合わせるだけ……?簡単じゃない?と思うかもしれませんが、この組み合わせ方に技術が要ります。一流レストランのシェフだって、素材を自分で栽培しているわけではありません。食材や調味料は既存のもので、それをうまい具合に組み合わせて、火加減を調節して美味しいものを作ります。まったく同じ素材を使っていても人によって出来上がるものは違いますよね?デザイナーも同じです。最終的な成果物の出来はデザイナーの技量にかかっています。あるものを使って、どう配置するかレイアウトを考えたり、配色を決めたり、フォントを選んだり、文字組みを調整したり……するのがデザイナーの仕事です。

なので、絵が描きたくてデザイナーになっても、絵を描く仕事はできないので要注意です。上記で紹介したデザイナーの仕事内容を見て、やっぱりデザインじゃなくて絵の仕事をしたいと思った場合は、デザイナーではなくイラストレーターを目指すことも考えられます。デザイナーとイラストレーターでは使う脳の細胞や必要な技術も違ってきますので、目標は明確に見定めたほうがいいでしょう。ただ、あくまで個人的な感覚的な見解ですが、イラストレーターで食っていくのは、デザイナーよりちょっと難しいです。(少しアーティスト寄りの性質があるので……)なので、当たらずとも遠からずでもいいのならデザイナーで、どうしても絵のほうがいい場合はイラストレーターを目指してみてはどうでしょうか。(もちろん、デザインのほうが好きだからデザイナーになる、というのもありです。私はデザインのほうが好きなのでデザイナーになりました。自分の本当になりたいものを見極めるのが大切だと思います。)

【おさらい】

■アーティストとデザイナーの違い
・アーティストは誰かから発注や依頼を受けたわけではなく、自発的に創作したコンテンツで生計を立てている人のことです。成功するには才能が必要です。
・デザイナーはデザインの仕事をするサラリーマンです。主に印刷物やWEBサイトの制作に携わっています。クライアントや市場ありきで、経験と技術の世界です。

■画家とイラストレーターの違い
・画家はアーティストに分類されます。発注に準じるのではなく、自発的に描いた絵を売って生計を立てています。一点ものの作品として、画廊などで売られていることが多いです。個展を開いてその入場料で収入を得ることもあります。
・イラストレーターは商業的に依頼を受けて絵を描きます。こういうシチュエーションで、こういうタッチで、と細かく指示を受けることもあります。描いた作品は印刷されたりWEBで公開されたりゲームで配信されたりして市場に広く出回ります。

■デザイナーとイラストレーターの違い
・デザイナーはレイアウトを考えたり、配色を決めたり、フォントを選んだり、文字組みを調整したりして、素材を組み合わせて全体としてのデザインを作り上げていく仕事です。
・イラストレーターはデザインの素となる絵を描く仕事です。パンフレットの挿絵や補足説明用途の小さなイラストを描くこともあるし、ポスターなどのメインビジュアルとなる大きなイラストを描くこともあるし、イラスト単体の仕事ももちろんあります。

【デザイナーもいろいろ!】

一口にデザイナーといってもいろんなデザイナーがいます。この記事は主にグラフィック・デザイナーを目指している人向けに書いているものなので、それ以外のデザイナーを目指している人には当てはまらない内容も多々あると思いますので、鵜吞みにしないようご注意ください。他のデザイナーについて、私のわかる範囲で簡単にご紹介します。

■ファッション・デザイナー
多くの人が「デザイナー」と聞いてまっさきにイメージするのはこの「ファッション・デザイナー」ではないでしょうか。(パリコレとか、華やかなイメージもここから来ているのでは……?)

名前の通り衣服やくつ・バッグなどのデザインをします。「デザイナー」と一括りにされていますが、仕事の内容や必要な知識など、グラフィック・デザイナーとは全く違うし、業務上の関わりも全くないので、正直よくわかりません……ただ、パリコレに出展する人もいれば、ユニクロのシャツや小さな個人ブランドのデザインをする人もいるわけなので、グラフィック・デザイナーと同じくピンキリなのでは……と想像します。あくまで想像です。

■WEBデザイナー
グラフィック・デザイナーとかなり近い畑です。主に平面上の図形や色のデザインを担います。広義のグラフィック・デザイナーに含まれることもあるし、印刷物のデザイナーを「グラフィック・デザイナー」、WEBサイトのデザイナーを「WEBデザイナー」と呼び分けることもあります。

基本となる知識や必要な技術はグラフィック・デザイナーとほぼ共通ですが、グラフィック・デザイン(印刷物)はCMYKでmm単位の世界、WEBデザインはRGBでpixel単位の世界なので、実務上はちょっとした「頭のモードの切り替え」が必要です。デザイナーの採用時には「グラフィック・デザイナー」と「WEBデザイナー」は明確に区別されて募集されることが多いです。(グラフィック・デザイナーになるつもりでWEBデザイナーの面接に行ったら確実に落とされると思う……)

WEBはコードで構築されているので、WEBデザイナーにはある程度のコードの知識が求められることが多いです。デザイナーとイラストレーターが分業されているように、WEBデザイナーが自らコーディングもすることはあまりありませんが、知識があるに越したことはないです。また、フリーランスの方だと、コーディングまで一手にこなすWEBデザイナーも多くいらっしゃいます。

■プロダクト・デザイナー
グラフィック・デザイナーやWEBデザイナーが平面上のデザインを担うのに対して、プロダクト・デザイナーは3Dでの製品のデザインをします。AutoCADとか使います。見た目の美しさはもちろん、プロダクト・デザインでは機能性や人体工学にも目を向けます。

家電製品や食器・家具、100均の便利グッズから自動車の外観・中の椅子やハンドルに至るまで、「見た目」があり「用途」があるものは、すべて「デザイン」されたものです。iPhoneの外観デザインって綺麗ですよね?あれもプロダクト・デザインの領分です。

■建築デザイナー
名前の通りです。建築物(特に外観や構造)のデザインをします。見た目の美しさはもちろん、機能性を考慮したり、力学や地学、給排水システムや建築素材に関する知識も必要になってきます。多分。(ちょっと遠い畑なのでよくわかりません……)

■インテリア・デザイナー
建築デザイナーが建築物の外観や構造を設計するのに対し、インテリア・デザイナーは主に内装の見た目をデザインします。プロダクト・デザイナーが作った家具や照明をうまく組み合わせて、配置を考えたり、床や壁紙の色を選んだりして、全体の空間を演出します。(ちょっとグラフィック・デザイナーに似てるかもしれませんね。)

ちなみにプロダクト・デザイナーかインテリア・デザイナーの下位分類になるかはわかりませんが、「家具デザイナー」や「照明デザイナー」といった特化型のデザイナーも多くいますね。

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いかがでしょうか?

私自身が学生時代に誤った認識で「才能がないから」「性格的に向いてないから」といった理由で早々にデザイナーを諦めてしまったので、進路相談などの段階で、誰か実情を知っている大人に教えてほしかったと思い、この記事を書きました。進路に悩んでいる学生さんの参考になれば幸いです。

ただ、かなり回り道をしてしまいましたが、直接デザイナーになったのでは絶対に習得する機会のなかった知識やスキルもたくさん身に付けることができたので、全くの無駄だったとは思っていません。なので、もし躓いても(私とは逆に美大に行ってしまったことを後悔する人もいるかもしれません……)めげずに行きましょう!

最後になりますが、好きなことを仕事にすると好きでなくなってしまうからやめたほうがいいという意見。あれは好きなことを仕事にできなった人の妬みか、所詮その程度の好きだったっていうだけなので、耳を貸す必要はありません。デザイナーになって5年が経ちますが、デザインを嫌いになったことなんてありません。基本的にクリエイティブ業界はブラックが多いです。残業も休日出勤もたびたびあります。営業やクライアントの無理難題に殴りかかりたくなることもあります。納得の行くデザインが作れなくて思い悩むこともあります。それでもデザインを嫌いになったことはありません。

月曜の朝が来るのが憂鬱じゃないって、素晴らしいですよ♡

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※この記事は「グラフィック・デザイナー」を目指している人向けに書いたものです。他のデザイナーを目指している人には当てはまらないことも多いかもしれないので、あまり鵜吞みにしないでください。

※この記事は学生にもわかりやすいように簡略的に書いている部分もありますので、同業の方で「それは違う……!」という細かい揚げ足取りはご勘弁ください……致命的な間違いは訂正いたします。