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悲しみよこんにちは

🖌サガン

📖『物憂さと優しさがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しく立派な名をつけていいものか、私は迷う。・・・・』

🏖セシルは十七歳。快楽と幸福を嗜好する少女。父は独り者の遊び人ですが、セシルは父の生き方を理解し、父と共犯関係にあります。

🏖父とその愛人と三人で地中海沿岸に訪れたある夏の日、セシルは青年シリルと愛し合う。同じく父は亡き母の友人アンヌに出会い結婚を決意します。

🏖セシルは自分に勉強を強制しシリルと別れさせたアンヌが好きになれず、また、父とアンヌの結婚後の「退屈」と「平穏」な生活を恐れて、アンヌを追放する為に策を練り・・・・父にも過ちを犯させます。結局アンヌは自殺とも思える自動車事故で死んでしまいます。

🏖父と娘は元通りの「放蕩生活」に戻ります。

🏖一年経ち・・・・。眠れぬ夜。突然アンヌの記憶が蘇り、セシルはこれまで知らなかった「悲しみ」の感情を噛み締めるのでした。

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