白銀の月
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『 白銀の月 』 オペラ アリア
ドヴォルザーク「ルサルカ」第一幕より
(台本クヴァピル・1901年初演)
高い高い天のお月さま、あなたの光は遠いところにとどき、広い世界を巡って人の世の営みをご覧になる。お月さま、しばらくじっと止まって告げてください、私の恋人がどこに居るかを。あの人に告げてください、白銀のお月さま、私があの人を胸に抱きしめていることを。あの人がほんの僅かなひまにでも夢の中で私を想い起こしてくれますように。はるか遠くからあの人を照らし告げてください。あの人に、愛している者のいることを。もしあの人が私の姿を夢に見るならば、私を忘れないままに起こしてあげて。
ああ、お月さま、消えないで、消えないで。
水の精ルサルカは、人間の青年に恋をします。ルサルカは魔法使いに頼んで人間の姿に変えてもらいます。それには「口をきくことも出来ず、恋人が裏切ったらその男を道連れにして水の底に戻る」という条件がついていました。
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・・・・・
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愛の対象として意識されることのない自分は、
せめて、その人の夢の中に入ってゆくことを願うばかり・・・。
『・・・ああ、お月さま、消えないで、消えないで・・・。』
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