若草物語

オルコット

原題「LITTLE WOMEN」1868~1869

「贈り物のないクリスマスなんて、クリスマスじゃないわ」と15歳の男の子っぽいジョーが不平を言えば、16歳の長女メグは「貧乏ってほんとにいやね!」と溜息をつく。ちょっとおませな12歳の末娘エイミーもそれの応じて「美しい物をたくさん持っている女の子がいると思えば、何にも持っていない子もいるなんて不公平だと思うわ」それに対して13歳のベスは満足気に声をあげる。「でも私たちにはお父様とお母様がいるし、姉妹だっているじゃない」

父親が南北戦争の従軍牧師として家を離れているため、マーチ家は4人の娘たちを優しく見守る母を中心として支えられています。父親の留守中、娘たちには大事な仕事があります。

「勇敢に心の中の敵と戦い、自分自身に見事に打ち勝ち、小さな婦人へと成長を遂げるように。」

という父親の教えを実行すること。彼女たちは喧嘩もするし、わがままも言います。思いがけない事故や病気にうろたえることもあります。ですが、彼女たちは朗らかさを忘れずに互いを助け合い、信じあいながら自己の欠点を克服して成長をしていきます。

次の年のクリスマス前に父親が無事に帰還。一家は賑やかにクリスマスの食卓を囲むのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?