見出し画像

アンネの日記

「 わたしはどこへ行くにも、歩いて行かなければなりません。 」

📔【 アンネの日記 】

🖌アンネ・フランク (1929〜44)

ドイツ・フランクフルト生まれ。アンネ一家は1944年8月4日に拘束されました。アンネはドイツのベルゲン・ベルゼン収容所で同年10月30日に死去。

📎アンネの一家(両親と姉)はドイツに住んでいました。ですが、ユダヤ人であるための迫害から逃れる為にオランダに移住します。第二次世界大戦が始まり、オランダがドイツに占領されると、一家はまた逃げ出さなければならなくなります。ですが、どことても行くところが無かった一家は、アムステルダムに居残り、プリンセン堀という運河に面した事務所の古い建物の一角に隠れます。

📎日記は、彼女が十三歳を迎えた日から始まります。彼女は日記帳を心の友とし、その友の名を「キティ」と名付けました。感受性の強いアンネは、隠れ家生活での孤独や不満、そして、どのような境涯に置かれようとも決して失わない『 希望 』を「キティ」に語りかけるのでした。


📖キティ様 1942/6/24 (水)

今日はうだるような暑さです。まるで身体が溶けそうです。この暑さに、わたしはどこへ行くにも、歩いて行かなければなりません。今になってみると、電車がどんなに有り難いものかしみじみわかります。しかし電車は、ユダヤ人には許されない贅沢品です・・・・・。

この記事が参加している募集

#読書感想文

190,514件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?