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あのころはフリードリヒがいた

🖌ハンス・ペーター・リヒター

📖第二次世界大戦のドイツを舞台にした作品。(あのころとは1925〜1942)「ぼく」の目線で悲惨な歴史的事実を描いています。

📎戦争は人々を狂わせました。時代の暴力に、同情も憐れみも良心も正義も人々の心から崩れてしまいました。ですから、今を生きる僕達は戦争を忘れる事なく、反省しなければなりません。戦争を二度と繰り返さない為に、後世に語り続ける義務があります。それもひとつの「勇気」です。

📖フリードリヒは「ぼく」と幼なじみのユダヤ人の少年。フリードリヒも彼の家族も素晴らしい人間。「ぼく」もみんなも、まわりの大人も、とても彼らと仲が良かった。

📎・・・・戦争。

📖「ぼくたち」が防空壕に入れるのを拒んだ為にフリードリヒは敵に撃たれて死ぬ。やわな良心を持っていた「ぼく」も狂気の片棒を担いだ。

📖「ぼく」の目線で描いた世界。あのころの「ぼく」にはフリードリヒがいた。今の「ぼく」はただただ悲しい事実を語るだけの「フリードリヒ」を失った主人公。

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