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おとなの読みもの

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2023年1月の記事一覧

矢作物語(浄瑠璃)

矢作物語(浄瑠璃)

『矢作物語』(浄瑠璃)

人形浄瑠璃(文楽)において三味線の伴奏で語る義太夫節を今日では「浄瑠璃」と呼ぶ。義太夫節は初代竹本義太夫(1651〜1714)が始めた曲節(節回し)である。義太夫節の詞章も浄瑠璃という。義太夫に優れた詞章を多く提供したのが近松門左衛門(1653〜1724)である。特に「出世景清」(1685)は、義太夫の曲節、近松の詞章を語った最初の作品で、これを境にして以前のものを「古浄

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人間本性論

人間本性論

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『心は一種の劇場だ。そこでは色々な知覚が次々と現れる。去っては舞いもどり、混じり合っては、限りなく、様々な情勢や状況をつくり出す。』

デイビット・ヒューム 1711〜1776
「人間本性論」

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「印象」が「感覚」を刺激して「快楽・苦難」を人間に「知覚」させる。
印象が消えてしまった後でも「心」に保持しておくものが「観念」である。
観念は印象を再現可能なものとする。

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