ここに、隠れ家という名の「ひなんばしょ」を作ることにする。

こんにちは。​
色々なおはなしを考えるのが大好きな、
作家の尾崎レミです。
ずっと初めてみたかったのです、note。
これまでブログとかもあまりやったことないので、
なんか、緊張、しますね。


普段は「ソラニエ」という作家ユニットを組んでいて、二人で本を書いてます。
舞台の台本が多いですが「どこかにあるかもしれない世界」を空想するのが好きなので、最近は舞台以外も色々書いてみたり、色々な表現をしていこうと思っています。
作風はSF要素が入った世界観が多く、ダークなエンタメから繊細なものまで書きます。
色彩のはっきりしたものから、水彩のような淡いものまで。
二人で考えているので振り幅が広いです。


それで。
こんなタイミングに私がnoteをはじめた理由なのですが。


２０２０年。
今、世界中が大変なことになってて。
一体誰がこんなの予測しただろう。
去年の今頃は……２０２０年はオリンピックもあるはずで、まだ残ってる問題とか色々どうするんだろうとか思いつつ何だかんだお祭り騒ぎになってテレビもそれ一色になって…って流れだと思ってたけど、
あの未知のウイルスの…じわじわと違う問題が浮上してきて…あれ何か…何か、ちょっとイメージと違う…。


唐突に宣言しますが。
私、山羊座なんです。

数年前、石井ゆかりさんの占いの本を読み、
ものすごく感化されて。
その本には２０１８年から２０２０年の間に、山羊座の人は劇的な変化を遂げるということが何回も書かれてあった。
精神的にベコベコだった時期で、さらに思い込みが強い私は「ああ私はここで変わるんだ！」と感じ、実際その後驚くほど「脱皮」するような経験もあり。
２０２０年の星占いの本も買ってみた。
「２０２０年の主役は山羊座」みたいなことが大きく書いてある……脱皮したし、こうなったら徹底的に自分の中身をデトックスしてやる…！！！

って思ってたんですが…世の中が大変なことになってきてしまって。


私は普段、感染リスクの高い職場で働いている。
その分沢山の情報を取り入れようと思い
二月の後半ぐらいからニュースやSNSに毎日張り付いていた。

大量の真偽不明の情報。
知らない人々が罵り合うタイムライン。
様々な立場の人達の叫び声。
それらは常に私の心を、私以外の雑音でいっぱいにした。
気付くと常に心臓が早く脈打っていて、吸っても吸っても息が苦しいとは思っていたけど「こんな状況だからな」と言い聞かせていたら、
暫くしてポーンと高熱が出てしまい、二週間まるごとお休みを頂くことになった。

熱は次の日にはすっかり下がった。
病院や必要な所に電話をして「大事ではない」ということが分かり、ただただ何日も、寝れるだけ寝まくった。
テレビは付けず、スマホは投げ飛ばしておく。
一気に、ストレスゼロの生活。


でもダラダラしていられるのは一週間が限界で…
何もせずに一週間過ぎたことにすごい焦りを感じてきた。
（そういう性格なんですよね…）

この『人生の空白』期間に、やるべきことは何だろう。
三月頃から、私は日々をやり過ごして来た。
自分の人生なのに脇役…スポットライトは当たっていない。
今年の、自分の人生の主役を掴む。
現実から自由になる方法は。
その答えは一つしかなかった。



「毎日、ほんの少しでもおはなしや、創作の世界と向き合うこと。」



そう。これだけ。
落ち込んでいても、いつも純粋に「楽しい」って思えるのはどこかの世界に想いを馳せているときで
私にとってそれは生きていくことと一緒だった。
だから、毎日ご飯を食べるように
息を吸うように
光を放つ、ここではない世界に出掛けよう。
自分のために。
そしてほんの少しでも、
自分のような、息が出来なくなっている誰かの息抜きになれたら。
現実から心が自由になれたら。
誰かの心の、空白になれたら。


それで、noteをはじめることにしました。


そんな想いで始めるんですが、
この隠れ家は自分の「ひなんばしょ」みたいなものでもあるので
ここでは「今何を求められているか」「それには重大な意味があるのか」なんて考えずに
あくまで自分が、自分に戻って来られるように。


おはなしのパーツからアイディア出しをしたり
それを元におはなしを考えたり
欲しいものをデザインしてみたり
自分のことを吐き出したり　したいなと思ってます。


自分だけの、好きなことやりまくる隠れ家、
いつでも帰って来れる「ひなんばしょ」。
ここが、誰かのひなんばしょにも、なればいいな。